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2020年08月29日19:49

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小説 暁烏 48

さくらんぼ 暁烏 48
「そう言えば、奥さん、子供が欲しいかどうかを聞いたわよね。赤崎さんなんて答えたの?」
「あぁ、あれ?自分とそっくりの子供が出来るって嫌じゃない?出来たら自分の子供は欲しくない。もし、子供が欲しいなら、親がいない子供って、結構いるだろう?そういう子を引き取って育てれば良いことだし・・」
「実の子と養子は違うわよ」
「なぜ?犬だって猫に育てられたら自分が犬だってことが解らず、ニャァと泣くかも知れないよ・・誰の子かが重要では無く、誰にどんな愛情で育てられたのかが問題じゃないか?」
「奥さんが変わり者って言うけど、赤崎さんも変わり者ね」
 咲さんは異星人を見るような眼で俺を見たが、女房は違った。同志をみつけたような嬉し気な表情をした。その発言が、女房に俺と結婚する気を起こさせたのだということを、俺は後に知ることになったのだが・・
「赤崎さんはでも・・息子さんがいらっしゃいますよね。養子を貰ったのですか?」
 SAKIのマスターがパイプを掃除しながら聞く。
「養子ではありません。ちゃんと女房が妊娠し、生まれたのですから・・ただ、わたしの子であるかどうかははっきりしません」
「どういうこと?」
 咲さんが口を挟む。
「結婚前の娘さんにこんなことを話して良いかどうかわかりませんが・・
 俺はマスターの顔を見た。だいじょうぶだと眼が言っている。俺は咲さんを見て言う。
「結婚したら・・今は結婚の前からかも知れないけど・・男女の夜の営みがあるよね」
「セックス?子供じゃないんだから、はっきり言っても平気よ」
「俺は女性の友達は多かったけど、実はセックスの経験など無かった。知識として知ってはいたが、若い時からお客様や友達に手を出してはいけないと思っていたんだ」
 都城市で店をやっていた時は、客の主体が奥様達だったので、露骨なセックス体験を聞かされることも多かったので、自分の未経験を知られないために、意識してスケベを装っていたが、実際はほとんど未経験に等しい。
 結婚した俺が、最初に驚いたのは初夜の夜だった。(続く)

獅子座クウネル日記
 体調不調が続いています。晴れたのに何ででしょうね。でも、今朝ℋあさンポ撮影に出ました。写真がないからと、追い詰められないと動かないクウネル(笑)でも早朝は曇り。面白い光が無くどんどん意欲が無くなって・・花もパッとしないし、遠出をしないと気合が入らない?

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