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2020年08月04日19:49

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妄想小説 暁烏 23

蟹座 暁烏 23
「あ、そうだ、マスター、美佳ちゃんがね。入院してるのに奥さんが顏をださいないって、どうしてだろうって・・」
「離婚したんですよ。正確には追い出されたんだけどね」
「うそ〜っ・・だって私がマスターのお店行った時、マスター結婚30周年とか言ってましたよ」
「仲が悪いって程ではなかったので、離婚するとは僕も予想してませんでしたよ」
「いつ?」
「さぁ・・何年前だろう・・離婚と同時に店も追い出されたから、その時なんだけど・・」
「何でまた・・」
「正直、良く解らない。でも、女性が離婚したいって言うなら、もうどうしようも無いだろうと、抵抗なしに円満離婚・・」
「離婚だったら、夫婦の財産は半分こだから、マスターはお店を取れば良かったのに・・」
 その時、マスターが散歩から帰って来た。何気に壁の時計をみると、6時40分。タバコを2本も吸っていたし、病院へ帰らねばならない時間になっていた。
「また午後にでも・・」
 慌てて立ち上がった俺を、マスターが睨んでいた。
「あ、これを・・」
 咲さんがミントガムを渡し、同時に香水みたいなのを身体に吹き付けた。
「臭い消しよ。これも美佳ちゃんのキープ」
 思いだした。美佳は実家暮しで、両親はタバコを吸っていることを知らないという。店を出る時、必ず襟元に香水らしきものをスプレーしていた。「絶対ばれてるよ」と俺は笑ったのだが・・
 病院に帰ったことを看護婦詰め所へ報告すると、刑事から電話ががあったとメモが載っていた。後で電話して欲しいと言う。電話をすると担当の刑事であった。現場から逃げたグループが特定され、今日、任意同行を求めるとのことだった。
「刑事さん、言われるままに被害届を書いたのですが、取り下げることは出来ませんか?」
 俺は彼がまだ高校生であると聞いて言った。ちょっとワルぶりたい年代だ。たまたま一人がナイフを持っていて、弾みで出しただけのような気がした。俺が財布を持っていて、いくらかの金を払えばもめることも無かったし、ナイフを振り回して事件になることもなかったのだ。
「そうは、言っても・・」
 刑事は困ったようだったが、被害届を取り下げると言うならと、了解してくれた。(続く)

獅子座クウネル日記 
 今朝は久々の寝坊(汗)昨夜、目覚ましのスイッチを入れ忘れたらしく、眼が覚めたら3時前でした。慌てて着替えていると、所長が起こしに来てくれて「おぉ起きたか?」と(笑)
 でも、急いで配達し、慌てて配り忘れや事故などが無いように気合いれたので、、終了後その勢いで早朝散歩。残念、今日は朝焼けが出ませんでした。陽が昇る時、ちょっと赤くなっただけ・・写真があまりとれなかったので、散歩時間を長めようと、下流へ歩いたのですが、ぱっとした被写体が見つかりません。
 写真ブログの方にコメントが書き込まれ「医師会病院の西側にヒマワリが咲いている」との情報・・明日の朝行って見る予定です。たまには広角レンズかなぁ・・
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