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2020年08月02日18:11

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妄想小説 暁烏 21

蟹座 暁烏 21
「マスター、お願い、今晩車を店に停めたままでいいかなぁ・・」
 戸高さんの申し出に、俺は少し緊張した。ひょっとしたら今夜、俺はアヤマチを起こすかも知れないと想ったのだ。なぜそんなことを考えたのか、顔が赤らむほどに恥ずかしいのだが、俺の好意に戸高さんは気づいていると思い込んでいたし、戸高さんもまた好意を持ってくれていると勘違いしていた。深夜の、ブレンド試作の後、何となく誘っているような戸高さんの眼付・・一度くらいは手を出さなきゃ男じゃない・・勘違いと思い込みで、俺の理性がいつ外れるかと警戒していたのだ。そんな時に「車を朝まで停めさせて」と言う戸高さんの申し入れ・・
 だが、戸高さんの言葉には続きがあった。
「わたし、愛人になったんよ。毎月お手当をもらって、週1回お泊りデートするの・・」
「愛人?なんでまた・・戸高さんなら、その気になればいくらでも彼氏作れるし、結婚だってできるじゃない」
 俺は、自分の欲望のために、戸高さんと不倫したいと考えていたことなど忘れ、常識人らしい反応で戸高さんに応えた。
「愛人ってことは、金を持っているかも知れないけど、年齢も上だろう?、奥さんや子供がいるだろうし、結局捨てられるよ。止めた方がいい」
「わかってるわよ。でも、わたしは別に結婚願望は無いし、それほど嫌いな相手でもないしね」
 そして戸高さんは「マスターの店に来るのも楽しいけど、たまにはエッチしたいし、エッチしてお金もらえるんなら、損はないでしょ」と続けた。
 早く言ってくれたら、俺が相手してやったのにと言いたいが、俺はエッチで女性を満足させられる自信もないし、愛人で我慢すると言わせるほどの金も出せない。まちがえて浮気できたらと、狡い考えを持つ程度の男に、強い意見が言えるはずもなかった。
 心配なのは、それで戸高さんが店へ顔を出さなくなることだったが、戸高さんはあっけらかんとしていた。さすがに愛人になったとは言わなかったが、大川社長や三島さんから口説かれると「ごめん彼氏がいるの・・」と、断る理由に利用した。俺との関係は変わらない。ほぼ毎日、店へ顔を出すし、深夜のブレンドの試作にも協力する。友達以上恋人未満と、俺が勘違いするような関係を崩さないのだ。やきもきする毎日であったが、それもまた悪くはなかった。(続く)

獅子座クウネル日記
 今朝は山際に雲があり、「朝焼けが出る」と予想して、トイレを済ませててすぐにいつもの河原らへ急ぎました。まだくらいので、懐中電灯を持ったのですが、必要ないくらい一気に夜は明け、買われ屁着くまでに空が開かう染まりました。すかさず撮りましたけどね(笑)そして、予定していた山之口道の駅にできた、ギャラリーのオープン記念写真展へ。名前は聞いたことがある方でしたが、展示している写真は朝もやの中の花の群生がほとんどで、ベテランらしくそつなく撮ってℋいますが、すごいと感動を呼ぶ物では無く、どちらかと言えば図鑑、もしくは絵葉書風の撮り方。まぁ、僕は写真を見る眼がないので、僕の評価は当てになりませんが(笑)宮崎の写真クラブで活動しているということでした。

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