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2020年08月01日20:17

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妄想小説 暁烏 20

蟹座 暁烏 20
 咲さんと話していると、戸高さんが顔を出した。見慣れぬ咲さんがいることに驚いた様子だった。咲さんはそれを機に立ち上がり、戸高さんに会釈して帰った。
「ずいぶんきれいな女性ね」
「病院の裏にある喫茶店の娘だよ。コーヒーの出前に来たついでに顔出したらしい」」
「ふ〜ん・・前から知ってたの?」
「まさか?昨日、美佳ちゃんん連れて行って、初めて知った店」
「美佳ちゃん?」
「覚えてる?台風娘の・・」
「美佳ちゃん、ひょっとしてここの看護婦さん?やっぱり伸ちゃん連れて来なくて良かった・・伸ちゃんね。わたしが駄目なら美佳ちゃんを口説くつもりだったって言うのよ。マスターのお店がなくなってから、美佳ちゃんに会えないのが残念がってる・・今日は一緒に来るはずだったけど、わたしが断ったの・・マスターと2人で話したいことがあるからと・・」
 戸高さんが愛人契約を結んだ社長を、俺は、随分前に紹介された。社長は、めったに店へ来ることはなかったが、それでも時々は顏を出した。店に戸高さんの車を残し、デートするためだ。週1で、小林市や宮崎市へドライブし、食事の後ホテルと言うのが定番だと戸高さんが言っていた。あの頃は愛人になったばかりで、大谷さんと呼んでいたのだが、今は伸ちゃんと呼んでいる。それだけ親しんだと「いうことなのだろう。大谷さんの奥様にまだばれていないのだろうか?
 戸高さんに、なぜ愛人になったかと聞いたことがある。戸高さんの答えは、一度抱かせてくれるなら100万払う。土下座もすると言われ、一度くらいならと、応じたのが最初だという。
「わたしだってたまには抱かれたい日もあるのよ」
 俺を挑発しているかのような、俺が悪いかのような、少し怒りを帯びた声のトーンであった。
 当時、俺は戸高さんに客以上の親しみを感じていた。戸高さんは、味覚に優れていた。俺が焙煎し、ブレンドしたコーヒーの、味の違いが判る唯一の客でもあった。そう気づいてから、俺は理想とする味を創るための協力者に頼んだのだ。バイト代は特別払っていなかったが・・
 戸高さんは快く引き受けてくれた。味覚に自信もあったようだし、協力できるのが嬉しい言った。ふたりでオリジナルブレンドを創ろうと、深夜まで配合テストを繰り返したりすることも多く、友達以上恋人未満と言う言葉が当てはまるような関係であったには違いない。
 俺は、ズバズバ自分の考えを言う戸高さんを尊敬していたし、何でも前向きにとらえる考え方も好きだった。すでに結婚していた俺は、それ以上にならないよう、厳しく自制していた。そんな中で、戸高さんが愛人契約を結んだと聞いたのだ。(続く)

獅子座クウネル日記
 今朝は少しすずしく感じた配達。雲ひとつない星空。朝焼け散歩をしようかどうか迷いました。陽が昇るのが5時半。配達は5時前に終るのですが、まだ暗く、朝焼けが出ないと何も撮れそうにありません。朝食を取ると朝焼けに間に合わなそうだと、迷ったのですが、空腹には勝てず(笑)結局空も赤くなりそうな気配で無いと、朝食を選びました。写真ブログ仲間のフエイスブックを見ると、程よく雲が出て、日南海岸ではきれいな朝焼けが見れたようです。整骨院へ行くと、先生から、山之口の旭丘運動公園を散歩した患者さんが朝焼けがきれいだったと言っていたそうですふらふら
 山之口で思いだしました。新聞に何日か前、載っていたのですが、道の駅で写真展をやっているとか・・行こうと思いながら忘れてました。明日は頑張って行って見ようと思っています。

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