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2020年07月30日22:34

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妄想小説 暁烏 18

蟹座 暁烏 18
 俺は三島さんの写真はすごいと認めていたが、ただひとつ、女性ポートは認めたくなかった。風景写真などは、きれいな心の持ち主でないと、こんな写真は撮れないだろうと驚嘆するほどに、澄み切った空気感を漂わせ、緻密に計算された画面構成と相まって、感動を覚える写真を撮っているのだが、女性ポートになると、一転、スケベ爺さんの本性をあらわにする。ベテランらしく、構図もシャッターチャンスも取りこぼさず、一見良い写真に見えるのだが、厭らしい眼でおっぱいや身体を舐めまわしているような気分にさせるのだ。そんな感情を引き出すのだから、すごい写真であることは間違いないのだが、好きになれない。モデルを引き受けた女性を恥ずかしめている。女性を性の対象としてしか見ていない。
 実際にモデルの女性から撮影後は嫌われていた。撮影のポーズをつけながら胸を触ったり、金を出すからヌードを撮らせろとせまられたことがあると、何人かの女性から聞いたことがある。三島さんは俺の店でモデルを探すことが多かった。マスターが信頼しているからモデルになったのにと苦情を言われ、店へ来なくなった女性もいた。俺の知らぬうちに勝手にモデルになって置いてだ・・
「三島さんは女性でなく風景をもっと撮るべきですよ」と、やんわり俺は注意したことがあるのだが、いたずらを見つけられた子供のような眼で、「マスターの店には美人が集まるのはどうしてだろうな」と、テレた笑みを浮かべ、「そこに美人がいたら誰だってモデルに頼みたくなるよ」と首をすくめる。「女がいたら抱きたくなるのが男の本性だ」と続ける三島さんを見ると、写真を評価しているだけに、それ以上のことを俺は言えなかった。常連の近所で花屋を開いていた久保さんが、店の客を卑猥な言葉でからかった時など、厳重に注意し、それでも止めないので出入禁止を告げて、以後店内へ来ることを拒んだのだが・・
「ここの看護婦も美人が多いな。マスターを待ってる時、一人モデルに口説いたぜ。この娘、なんて名前だっけ?」
 大きなバックにいつもカメラと、自作の写真をアップしたタブレットを持ち歩いている三島さんは、カメラを取り出し、液晶モニターで、さっき撮ったばかりだという写真を表示した。
「さぁ・・入院したばかりだから、看護婦の名前など知らないよ」
 俺は、美佳もこの病院にいることを三島さんに告げなかった。三島さんは美佳にも目をつけ、何度も口説いていた。
「三島さんの写真はエッチっぽいからやだ」
 口説き用に見せた三島さんの写真を見て、美佳は即座に断ったのだが・・(続く)

獅子座クウネル日記
 梅雨明けしたと思ったら猛暑が続きますね。でも30℃越えなんて、こんあ頻繁にあったかなぁ・・記憶ではめったになかったと思っているのですが・・
 今朝は早朝散歩へ行きました。でも雲が無く、朝焼けが期待できなかったので、外が明るくなった6時前から・・散歩と言うより散歩の真似程度歩いただけ(笑)でも写真は撮れました指でOK

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