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2020年07月28日18:03

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妄想小説 暁烏 16

蟹座暁烏 16
「美女だと言われると、嬉しいです。わたしって単純・・」
 咲は微笑みながらぺろりと舌を出す。
「その写真、見たいです」
 言葉を続ける咲に、俺は刑事から聞いた事件のことを話した。すぐには思いだせなかったが、俺は数人の不良に襲われ、ナイフで数カ所切られ、血だらけで倒れたこと。その時、三脚ごとカメラを倒したらしく、川の底へ沈んでいるのを警察が見つけたこと・・
「あぁ、それで救急搬送なのですね。でも良かった・・たいした怪我が無くて・・」
 黒シャツマスターが黙ってコーヒーを置く。美佳も飲むだろうと、マスターは2杯点てたようだ。余りの1杯は咲が飲めと言いたげに俺の横の席へ置く。咲がカウンターから出て俺の横に座る。
「美女が横に坐ると緊張しますね」
「あら?どうして?マスターのお店へ伺った時、いろんな女性と話してましたし、モテモテだと、美佳ちゃんから聞きましたよ」
「仕事だからですよ。僕は若い時から女性の前では緊張してしゃべれないのです。カメラを持っている時は、ひょっとしてモデルになってくれたらと思い、親しさを演技しますし、お店へ入っている時は、お客として定着させねばと、必死で気軽さを演じます。カメラも無い、お店もやっていないとなれば、すぐ本性が出ます」
「うそだぁ〜」
 咲がケラケラと笑い、いたずらっぽい顔をした。
「美佳ちゃんなら・・緊張して固まってるのはあそこだけでしょう・・なんて切り返すでしょうね」
 この女、意外とさばけてるかもと、俺はチラリと咲を盗み見た。横顔をみると、和風顔と言うより西洋的だ。鼻が高く形が良い。化粧っ気は無いのにホリが深い。
「あなたって、鼻がきれいですね。日本人離れした・・西洋のお人形さんみたいな横顔・・」
 つい思ったことを口にする。離婚して、独り暮らしを始めて附いた習慣だ。誰ともしゃべらない時間が永いので、無意識に独り言を言い、淋しさを紛らわしている。
「また来ます」
 俺は慌てて立ち上がった。急に恥ずかしくなったし、病院へ戻らねばならない。(続く)

獅子座クウネル日記
 今日は晴れたと思いながらの配達でしたが変わりやすい天気です。星が見えていたのに配達を終える頃には曇が空を覆い、朝焼けなど期待できない空模様。これ幸いと配達後のひと眠り(笑)
 眼が覚めたら陽が射していて、布団を干したくなり、朝からドタバタ(笑)小説を書いて、午後一で野菜の安い児玉ストアーへ行ったのですが、天候不順や大雨のせいでしょうか、野菜は値上がりしているようですね。数も無かったし・・でも、一応野菜も食べねば
心がけているのはエライ(笑)
 クウネルは町能力者かも知れません。星て言えた布団をとりこむとすぐに雨が降り出しました(笑)ふかふか式布団が気持ちよく、つい昼寝(笑)今日もだらけた一日でした。
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