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2020年07月24日19:24

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小説風妄想 暁烏 12

蟹座 暁烏 12
 翌朝の回診で、俺はいつ退院できるかを訊ねた。正直、貯金がほとんど無い。なるべく早く退院したいし、配達を始めねばならない。
「背中の傷はそれほど深くなく、血だらけだった割には軽傷です。軽傷と言っても、石段を転げ落ちたのと一緒ですから、傷口の大きなものが複数あり、1週間は入院と思ってください。MRIなど、もっくわしく検査すると、また状況が変わるかも知れません」
 と医師は答えた。昼過ぎに顔を出した所長にそう伝えると、所長は頭を抱えた。
「週末に家族旅行をしたいので休むと言った東さんに休むなとは言えないし、急に来なくなった大迫さんの配達に俺と赤崎さんのコースまで・・処理できない・・」
「すみません・・」
 俺は謝ることしかできない。所長と入れ違いに久美子さんと勝俣さんが顔を出した。久美子さんは姓名鑑定を商売としており、俺の店を、客と会うために使っていた。末吉町の自宅に看板を掲げている。勝俣さんは久美子さんの友人で同じく末吉町の女性。ふたりとも30代だが独身だ。
「マスター、ふたりからお見舞い。果物は皆が持って来ると思って本にしたわよ」
 久美子さんが書店名の入った大判の雑誌らしきものをベッド横の台に置きながら言う。俺は戸高さんは何人に電話したんだと、口止めしなかったことを後悔した。再会が嬉しくはあるが、隠れるように生きていたことが恥ずかしくもある。
「わたしの鑑定当たるでしょう・・」
 久美子さんは、頼んでもいないのに俺の鑑定をしたことがある。
「晩年に離婚するが、再婚することで幸せを手にする・・」
「やったぁ〜俺は二人の女性とエッチできるってことだね」 
「馬鹿ね。浮気をしたら4人でも5人でもよ。マスター、気づかないふりしてるけど、モテているのはわかっているでしょう」
 俺は自分の鑑定結果を冗談に聞き流そうとしたが、久美子さんは真面目な性格だ。姓名鑑定と他に学んでいる、数理学や四柱推命などの鑑定結果なども口にする。
 姓名で、人の一生が左右されるとは、俺には到底思えなかったが、久美子さんは職業にするだけあって、冗談で済ませたくなかったようだ。俺は、最後まで茶化したことを覚えている。(続く)

獅子座クウネル日記
 今日はすごい雨になりました。でも配達中歯不思議と晴れていたのですよ。終わって帰宅したときからドカ雨。クウネルの日頃の行いがいかに正しいか(笑)
 でも降ったり止んだりの転機で今日は身体ボロボロです。小説の続きを書かないと後が無いのですが、思考力無しで、書けませんでした。明日はさぼるかもしれません。捨身も無くなりました。明日ははれないかぁ・・晴れたって、どこへ行く当てもありませんが・・
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