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2020年07月16日20:36

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小説風妄想 暁烏 4

蟹座 暁烏 4
 シラサギが振り返って微笑んだ。その笑顔に警戒は無い。自分に危害を加える者では無いと承知した、受け入れの笑顔だ。
「おはようございます。邪魔してすみません」
 何かしゃべらねばと思った俺は、とりあえず挨拶をし、不意に傍へ来た非礼を詫びる。何気に、ついさっきまでいた河原を見ると、カラスの爺さんは土手際に植えられた樹の枝に停まり、新たなタバコに火を点けている。ジョギングの若者は、俺がカメラをかまえていたその場所で、ストレッチを始めていた。
「写真が趣味なの?」
 シラサギに俺の姿はどう見えているのか?俺は本当にカラスなのか?俺の心は動揺している。自分で自分の姿が解らない恐怖。同時にシラサギの笑顔の美しさと、脚のきれいさに心を奪われている。シラサギが美しく若い女性に思え、どうにかしてお友達になりたいと言う欲求を感じている。シラサギに返事をせねばならない・・会話のきっかけが生れているのだ。
「すみません。タバコ吸っていいですか?」
 俺の口から飛び出たことばは、なんとも間抜けな物だった。女性の質問を無視し、自分の欲求だけを満たそうと言う子供じみた発想。
「わけが解んないことが多すぎてパニックです。ちょっと心を落ち着けたいです・・」
 慌てて、タバコを吸いたい理由を述べる。
「どうぞお気遣いなく・・でもタバコは健康に良くないですよ」
 シラサギは微笑みながら頷く。
「わかってるんですけどねぇ・・若い時に、映画でカッコイイ俳優がタバコを吸うのを見て真似をしたら、止めれなくなって・・」
「ふふふ、わかる・・憬れたのよね」
「生まれつきの体型が劣るから、真似をしたって似合わないのですけどね」
「あら?あなたも不思議な魅力があるわよ。カッコいいかどうかって言えば、ちょっと難ありだけど」
「まいったなぁ・・そんな断言する?」
「ごめん・・言い過ぎた?」
 ずいぶん気さくな女性らしい。俺はシラサギと、しだいに心が打ち解けて行くのを感じた。(続く)

獅子座クウネル日記
 今日は寒いです。寒い上に雨。とんでみない一日・・で、今日も散歩撮影無し。まぁ、頭が妄想を文章化することに傾いていますから、撮影しようというと言う気も無いのですが・・ギャオで見ていた韓ドラが、ほとんど以前見たものが多くなったのを機に、なるべく見ないで置こうと思っていたのですが、今日はついつい見てしまいました。お決まりの財閥御曹司を狙う、女のドロドロドラマで、よくまぁ、ここまで自己中でいれるものだと、呆れるくらいの韓国女性のすごさに感心しています(笑)ドラマのテンポや展開の面白さは日本のドラマより優れていますが、これはクウネルの好みなのでしょうね。女優がもっと美人ならと思うのももちろんクウネルの個人的嗜好(笑)
 好きなドラマを観て、気ままに過ごす幸せ。誰けた独居生活・・今日も暮れました。


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