メジロ

　子供の時メジロを飼っていました。本当は飼ってはいけない鳥だったように記憶していますが、籠の中のさえずりが、誰のものが一番じょうずかと、競い合っていて、罠を仕掛けたりトリモチで捕まえたりして、子供も大人も、村人の多くがメジロを捕まえ、飼っていた記憶があります。籠を洗ったり、餌を作ったり大事に育てていると、「役場が検査に来る」と噂が入り、慌てて山奥に隠しに行ったりの記憶も・・
　近所のレストランの庭に植えられたヒカンザクラの下を通るとヒヨドリと競争しているかのようにたくさんのメジロが集まり蜜を吸っていました。
　今は捉えようと言う気も無く、なんとか写真に収めようと、カメラをもっておいかけました。すばしっこいですね。花や小枝の陰に隠れながら、時々ひょいと顔を出します。桜をぼかして・・などと、構図を考える余裕はありません。メジロの姿が見えたらシャッターを切り、露光やピントを確認しながら夢中で追いかけました。