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2018年01月28日09:05

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妄想小説 風舞 46

          妄想小説 風舞 46

「今の時代、ひょっとしたらどこかで人造人間作っていそうな気もするけど・・快楽だけを求めるならクスリの中毒患者になるのが一番の早道らしいよ。一度使ったら病みつきになるらしいけど・・」
「どうし知ってるの?」
「テレビで見た。クスリを使ってセックスすると男も女も絶頂期が1時間も2時間も持続するらしい。でも、そうまでしてやりたい?人が生きて行くってそれだけじゃないだろう?挫折したり、悩んだりするからちょっとしたことで喜んだり笑ったりできるし、友達や家族に相談したりして絆を深めることは、一時の快楽なんかよりずっと大事なことだと思う」
「だって馬鹿馬鹿しいじゃない。セックスは何もかも忘れる最高の快楽なのよ。そんな喜びを抑えて嘘っぱちに親子を続けたり他人に気遣ったりするの?お金儲けや美味しいものを食べたりするのもいいけどさ」
 尚子が話題を逸らせたがっている。クスリをやってると言うことだ。だから心を歪めてしまったのだ。中毒になってるのか?と問いただしたいのをかろうじて抑えた。俺は尚子の危険を察知していたから好意を持ちながら距離を取っていたのかも知れない。尚子の好意に気づきながら知らぬ顔をし、自分の好意を押し殺して来たのかも知れない。
「自己防衛本能って知ってる?」
「何それ?また話題を逸らせるわけ?」
「いや、関連してる・・ヒトって言うか生物は皆持っているだるうと思うけど、自分の命を守る本能があるらしい。命って言うより種を守る本能だろうけど・・」
「どうしてマスターは、いつも面倒くさい理由を考えるの?若い美女が横にいて、ドライブしてるのよ。期待してるのだからさっさと車をラブホに入れれば済むことよ」
「俺がそうしないのが自己防衛本能だと言いたいんだよ。尚ちゃんは正直、好みのタイプだし最初に会った時から押し倒したい気持ちを持ってる。でも、同時に危険を感じて用心してるんだ」
「わたしの危険って何よ」
「うまく説明できないけど溺れそうな気がするんだ。虜になると言うか、尚ちゃんを独占するために何でもしそうだ」
「ふふ、それって、ひょっとしてプロポーズ?」 
「そうじゃないよ。だって俺の年齢考えろよ。俺が普通に結婚してたら、尚ちゃんと同じような歳の子供がいるはずだよ。それだけの年齢差があるんだ。プロポーズなんてできないよ。恥ずかしいし、体力が持たない・・」
「そんなこと無いわよ。わたしもマスターに出会った時からこの男に抱かれたいと思ってたのよ。マスターもわたしも互いに愛し合ってるから求め合ってるんじゃない?」
「だから自己防衛本能って言ってるだろう?危ないことはやめた方が良いって、身体が言ってるんだ」
「試してみればいいじゃん。マスター、ヤリドクなのよ。やっぱり駄目だってなってもわたしはいいわよ・・」
 尚子の瞳が妖しく光り出して来た。メスのオーラが身体を覆い出して来た。(続く)

獅子座クウネル日記獅子座
 せっかくの日曜日なのに雨模様です。まだ降ってはいないので写真撮るには良い条件かも知れません。夜明け前、夕方、雨前、雨や雪が降っている時などなど、面白い写真が撮れるのは条件が悪い時のような気もするのですが・・・そう思うだけのクウネルです(笑)
 そうそう、昨日の昼間、久々に近所を散歩して見ました。水仙も咲だし、梅も咲だし、あちこちの庭先で花が眼につきました。春の足音が聞こえている感じです手(チョキ)

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