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2018年01月26日07:24

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妄想小説 風舞 44

妄想小説 風舞 44

「今ならおふくろの気持ちも解るよ」
 不倫を否定すると尚子は口を閉ざすかも知れない。清楚な雰囲気に溢れた尚子だが、尚子の父親から聞いた話しでは男遊びが過ぎるらしい。元々宮守家の女は男を意のままに動かす能力に長けている。美しい顔立ちに加え、秘伝の性のテクニックを伝授されているので、気づかれぬように男を取り込む術を持っているのだ。
 そのテクニックは、指示があるまで封印されるのが常で、だから組織の長の妻となるのだが、尚子は何処で間違ったのか自分の性欲を満たすことを趣味とし、体験を重ねることを喜びにしているそうだ。自分が楽しむだけにとどまらず、不倫文化を広める活動を秘かにしているらしい。
「でもね尚ちゃん。猿やゴリラと人間が違うところは性のコントロールができるってことにあるのではないだろうか?猿やゴリラは発情期ってのがあって、種の保存と言う期間限定の交尾だよ。人間だけが、いつでもどこでもってなってる意味を考えたことがある?」
「あら?そこが人間の優れたとこじゃない?だから人間は圧倒的多数の霊長類になったのだし、毎月、毎日、子供が生まれるのだから、地球が急に冷えこんだり、異常に暑くても生き延びられたのよ。環境適応能力はいつでも発情し、セックスできることの副産物だと思うわ」
 尚子の言葉に反論が出来ない。確かにそうかも知れないと思う自分がいる。原始時代、人も猿やゴリラと同じく群れて暮らしていたはずだ。猿やゴリラと同じように食餌は自然にある物でしか賄えず、獲物が無く飢えに苦しむこともあったはずだ。身の安全を守りながら餌を求めて彷徨うためには期間限定で子を孕み、群れの中で育てるしか無かった。群れで育てる子の数にも限りがある。子の成長もバラバラでは困る。一斉に発情し、一斉に交尾する必要があったのかも知れない。
 ヒトの中にスケベェな奴がいて、発情期を過ぎてもメスを犯した猛者がいたことが、猿やゴリラとの区別をつけた理由かも知れないのだ。当然、そのスケベェは群れからはじき出される。群れの移動について行けないのだ。彼は孕んだメスと2人で移動できるまでの期間を過ごさねばならない。身を守るために洞窟などの場所を見つけ、定住せざるを得なくなったことで、狩の仕方や、餌の取り方を変えねばならない。冷え込む夜を過ごす術を考えねばならない。そしてスケベは、火の役割に気づき、武器を持つことを覚え、餌を蓄える方法を覚えたのかも知れない。
 人の祖先がスケベだったことに由来すると言うのは、俺の思いつきだが、そう考えたら古代史が解りやすいと俺は思う。動物は本来、命を生み出す者としてメスの方が優位に立っていた。スケベがちょっかいを出して孕ませたはいいが、食わせる責任を追及されて頭を悩ませたに違いない。そして夫婦の誓いを立てさせられた。スケベだから、それでもオスは、メスの眼を盗んで浮気をする。他のメスにも発情する。人類は一人のスケベから始まった。(続く)

獅子座クウネル日記獅子座
 なんでこんなに寒いのでしょうね。寒いと言っても都城は最低気温がマイナス1〜2℃北海道のマイナス35℃なんて、どんな寒さでしょうね。それはともかく、マイミクさんの日記に梅が咲きだしたと言うことが載ってました。ちらほらと春の気配も伝わっているのですが、寒いとやっぱり出不精です。
 昨日、県美展用に頼んでいた全紙プリントが出来たと言う電話で宮カメへ行ったついでに「写真撮らねば」と関之尾まで足を延ばしたのですが、あまりの寒さにチョチョット撮ってすぐ引き上げました。今朝は今朝で、朝焼け撮影と思っていたのですが、寒いからやめました(笑)早く暖かくなって欲しいです猫ニャァ
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