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2018年01月25日09:54

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妄想小説 風舞 43

           妄想小説 風舞 43

「ねぇ・・マスター、聞いてる?居眠りしてない?」
 尚子の声で我に返った。そうだ俺は運転中なのだ。尚子とドライブ中なのだと実感する。夢では無い。確かに俺の眠っていた能力がどんどん開花している・・
「ラジオは止めるよ」
 俺は手を伸ばしてカセットテープを押し込んだ。若い時からラジオを聴く習慣は無い。スピーカーからジャズが流れる。
「今時カセットテープなんて・・」
 尚子が笑う。
「しょうがないだろう?金が無いから中古の車しか買えなかったし、カセットデッキしか付いてなかったのだから」
「カセットテープなんてまだあったの?」
「幸いにね。うまい具合にユーチューブで検索したらいろんなジャンルの音楽があるし、ラジカセで好きな曲だけ録音できる」
「マスターの年代なら演歌しか聴かないと思ったらそうでもないのね」
「若い時からお店にいたし、流れていたのがジャズだったからね。一番耳になじんでいるかも」
 尚子が話題を転じてくれたことでほっとしていた。尚子とは今後敵対しそうな予感がする。育った環境が違うのだ。考え方が違うのは当然としても、あまりに違い過ぎる。尚子の父親は、俺の血筋を説明し、尚子の婿養子として血筋を残さねばならないと言ったが、多分そうはならないだろう。そもそも今時の若い娘に血筋を残そうなどと言う意識など無いに違いない。
「急になんだけどね尚ちゃん、お母さんと仲が良さそうなのに、尚ちゃん時々お母さんも嫌いって言うよね。何で?娘が父親を嫌うのは解るけど、お母さんと娘って、仲がいいんじゃん普通」
「マスターのお母様は不倫してたって、前に話したわよね。そんなお母さんを許せないって・・わたしは逆なの」
「逆?」
「マスターのお母様の気持ち、わたしにはわかる。だって、たまにしか家へ帰って来ないのよ。出稼ぎって言ってるけど本当は、別な女性の家に行ってたかも・・男の人ってそうじゃない。浮気は男の甲斐性とか言って、いろんな女性とセックスしてる。なぜ女性がそうしたらいけないの?」
「お、そう来たか?」
 無意識に反応する俺の言葉は、永年の接客業で染みついた接客用語だ。相手の話しを聞くそぶりを見せながら茶化し、あいまいに終わらせようとする。笑ってお終いにしようとしている。だが、今日はまともに相手をせねばならない・・そう思って慎重に言葉を探した。(続く)

獅子座クウネル日記獅子座
 昨日は寒かったですね。鹿屋市美展を見、帰りにどこかで撮影をしようと思っていたのですが、あまりの寒さに止めました(笑)写真が無いけど明日の朝でいいやと先延ばし(笑)でも今朝もまた寒いので先送り・・写真どうしましょ(笑)
 そうそう、宮崎のkazuさんの写真ブログにイイネを付けるために始めた写真ブログ「クウネルの感じてパシャリ」ミクシーにアップした写真を載せたり、別なものを載せたりしてるのですが、ミクシーと同じく足跡記録が見れます。こっちは足跡と言うよりアクセ数だけで、イイネを押した方しか痕跡は残らないのですが、ずっと10名足らずのアクセスしか無かったのに、最近急にアクセスが増えて来ました。なんと100名前後がアクセスしているのです。真面目に写真撮らねばと思うこの頃です。でも寒いなぁ・・(笑)
 今日の写真はバザーで見つけた青い眼の人形です。女性に縁が無いので、よっぽどこの人形を買い、毎晩抱いて寝ようかと思ったのですが、変態になりそうなので止めました(笑)
 

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