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2018年01月23日09:06

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妄想小説 風舞 41

妄想小説 風舞 41

「お昼にはまだ早いし、もう少しここにいない?」
「いいけど・・俺・・しゃべるの苦手なんだよ、女性と2人きりでいても、何していいかわかんないし」
「うそおっしゃい。お店でいつもしゃべってたし、夜中まで二人でいたじゃない」
「あれは仕事だったからさ。それに夜遅くはさ、ひょっとしたらひょっとして妖しい雰囲気になるかも知れないと言う期待があるじゃない」
「あはは、嘘ね。マスター、ぜんぜんその気にならないから困ってたのよみんな」
「俺にだって好みがあるからね」
 尚子としゃべりながらふとへり降下した自衛隊員のことを想った。同時に彼らの動きが俯瞰した映像として浮かんだ。以前に悩んでいた幽体離脱して空を飛んでいるような感覚。ただ違うのは、自分の目で直接見ているのではない。多分、空を旋回しながら獲物を探すトンビか鷹の眼をリンクさせている。彼らは何者かが上陸し、岬公園を横切って道路へ出た後、待っていた車で立ち去ったことを確認した。その報告を受け、すぐに上官へ報告する隊長。報告は待ちかねていたようにさらに上部へ上げられ、すばやく討議されたようだ。報告と逆に決定が降りて行く。
 事件を大々的に報道し、監視を続けることを世に知らしめるのが良いと判断されたようだ。自衛隊は素早く撤退し、改めて警察や海上保安庁が動員され、マスコミにも知らされた。警察主導で記者会見を行うことになったと、尚子のスマホにメールが来た。
「やっぱりお腹空いたわね。どこかで軽く食べない?」
 尚子の提案を俺は黙って受け入れた。車を日南方面へ走らせる。油津へは撮影で何度か行っているし、うまいレストランがある。コーヒーはコーヒーで、飫肥まで行くと自家焙煎のコーヒー屋がある。車へ乗ると尚子はすぐに、ラジオのスイッチを入れる。
 臨時ニュースとして都井岬で馬が銃で撃たれていたこと。警察が詳しく調査中だと流れていた。記者会見がされていないうちに推測を交えながら速報されると言うことは必要以上にことを大きくするようだ。追いかけるように国籍不明の船が目撃されたとか、銃を持った外国人が不法入国したなどと流され、不安を煽りながら国民の意識を国の意図する方向へ導くつもりかも知れない。
「わたしたちが第一発見者なんてひとことも言わないのね・・」
「ニュースになりたいの?大変だぜ。命の心配をしろって言ったの忘れた?」
「あ、忘れてた・・でも・・正直言うとね。わたし有名になりたいの。有名になったら東京で独り暮らし出来るかも知れないし、家の伝統など関係無く好きなことして暮らしたいわ。父も母も大嫌い・・」
 尚子の強い口調に俺は愕いた。尚子の心に大きな闇が見える。(続く)

獅子座クウネル日記獅子座
 やっちゃいました。毎月購入しているk目ら雑誌が20日発売なので、都城市内では大手の書店で昨日購入したのですが、発売日を過ぎているので、当然新しい号が陳列されているものと思い込み、確かめることなく1冊取ってレジへ。夜、寝ながらページをめくると、どこかで見た覚えがある写真を見つけ、この写真、見たことあるぞ、良い写真だと思ったけど・・なんて思いながらページをめくると、どうも見た写真が多い。おかしいなぁと、表紙を確かめると、なんと先月買った新年号(笑)1月ですから2月号であるべきなんですよね(笑)すでに読み終えた同じ号を買ったことに気づきました。
 この書店、以前に立ち寄った時は20日なのに陳列されておらず、レジで20日発売のはずなんだけどと訊ねたことがあります。店員の答えはまだ届いていないだったので、他の本屋へ回ると、ちゃんと陳列されていて(笑)依頼、行かなくなっていた本屋なのですが、通りがかったついでについ覗いて見たのが間違い(笑)遠回りだけど、いつもの小さな本屋へ行くべきでした(笑)
 写真は関之尾の滝で撮った滝にかかる虹ですが、眼で見るほどのきれいな虹色が出てくれませんでした。いたずらに枚数だけを撮り、結局選ぶのに迷う。今年はあまり良い年ではなさそうな予感(笑)
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