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2018年01月15日08:47

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妄想小説 風舞 34

           妄想小説 風舞 34

「いいわよ。あなたの判断で話して・・・」
 テレパシーでそう告げると、幼子は素早く姿を消す。おそらく尚子は気づかなかっただろう。それほど素早い動きだった。
「神社の話しをする前に・・なぜ俺が尚ちゃんの結婚相手に選んだのか解る?」
「とにかくわたしを結婚させたいのと違う?相手がマスターならわたしが嫌だと言わないと知ってるからよ。嫌だと言わない理由は知らないだろうけどね」
「嬉しいこと言うね。こんな年寄りと・・」
「だって、もし介護が必要になっても人を雇えば済むことだし、早く死ぬのよ。マスターの方が。そしたら若い男性と再婚できる?でしょう」
「何だよ。少しは好きでいてくれてるのかと思った」
「ふふ、嫌いでは無いわよ。でも、わたしを満足させれないわね、きっと」
「確かにそれは言える。でも尚ちゃんは知らないね。尚ちゃんとこの神社、すごいんだよ。尚ちゃんのお父さんの案内で神社に入っただけで20歳くらい若返っただろう?あそこもビンビンに若くなったんたぜ」
「うそ、ほんとに?」
 尚子の眼が輝く。男女の営みがよっぽど好きなのだろう。果たして俺に相手が務まるのか、ちょっと不安になる。夫婦になるって、それだけが目的ではないだろう?と突っ込みたくなる。いやいや突っ込むのはあそこだけでいいのだ。そう思って、俺の持つ特殊能力を話すことを決めた。
「尚ちゃんのお父さんに聞いて解ったことなんだけど、俺は幽体離脱ができるんだ。これまではそれを知らなかったから、夢を見てるんだと思ってたし、幽体離脱する前に奈落の底へ落ちるような気分になるんだ。それが嫌で睡眠薬で強制的に寝る習慣をつけたのだけどね・・」
「幽体離脱?どういうこと?」
「心が身体から抜け出して、自由に好きな所へ行ける能力。幼子が来たり現れたりするだろう?つまりそう言う能力・・」
「じゃぁ、父もその能力を持っていると言うこと?」
「いや、お父さんはもっと格上。俺達みたいな能力の持ち主に指示していろんな情報を集める役目」
 実際は姫と呼ばれる幼子や俺の下働きをする役目なのだが、俺は逆に言った。そのくらいのいたずらは構わないと判断した。
「それじゃ・・うちの神社は、幽体離脱した心が呼び集められるってこと?」
 良く解らないと言う顔で尚子が訪ねる(続く)

獅子座クウネル日記獅子座
 今朝の新聞配達時、早水公園の池を見たら霧があがっていました。「今日は川霧が出る」そう思ってまだ暗いうちに部屋を出ました。陽の出の30分前に、空がきれいなブルーになります。雲ひとつなくて朝焼けが駄目ならそのブルーを撮りたいと思ったのです。三日月の浮かぶのを何枚か撮りました。
 朝焼けは案の定でなく、結局京も水溜まりの氷しか撮る物が無いと言う冬の撮影です。でも今朝撮った奴はまだPCに取り込んでいません。とにかく眠くてまず寝ます(笑)
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