mixiユーザー(id:57559642)

2018年01月14日10:30

87 view

妄想小説 風舞 33

          妄想小説 風舞 33

 尚子が横に坐りタバコをくわえる。二人の吐き出す煙が絡まる。眼で追いながら俺は、尚子と絡み合う自分を想像した。身体中に活力がみなぎっている今なら抱けるかも知れない。尚子の父親が心配していたとうりなら、今日にでも尚子が挑発してくるだろう。いや、結婚が具体的になっているのだ。焦る必要はないと、じらしてくるかもしれない。どちらでも構わないのだが、いざ本番の時に俺は恐怖から逃れられるだろうか?
「何、硬くなってるの?」
 尚子がいたずらっぽく覗き込む。
「どこを硬くしてるの?って言った方がいいかしら?」
「馬鹿なこと言うな・・女も30過ぎたらずいぶん露骨なこと言うね」
「ふふふ、マスターが子供過ぎるのよ。生きた化石ね。童貞のまま70歳になるなんて・・」
 尚子の父親が言っていた。宮守家の長女は男をたぶらかす特殊な能力があると。その能力は必要な諜報活動で発動し、通常はまったく目立たぬ存在の、どこにもいる女のひとりとして存在すると・・時代が流れ、女性の任務を必用とされず、尚子の母親など能力を発動せぬまま一生を終えそうな気配なっていると言うのに、尚子の能力は任務に関係なく発動し、快楽のために男遊びを楽しむようになっているらしい。自由快楽の相手をネットで見つけているらしい。
「マスターは、わたしと結婚して・・浮気する?」
「多分しない・・と言うより出来ないだろうな。俺の性格では」
「わたしはするわよ。母みたいに黙って辛抱するなんていやよ」
「それじゃぁ聞くけどさ。尚ちゃんは何のために結婚するの?お父さんから聞いた話しでは、宮守家の当主は国家の仕事をし、奥様はそれを助けるとか言ってたけど、浮気をする女房だと安心して仕事ができないよ」
「あら?わたしと結婚しても良いっては思ってるのね。ちょっと嬉しい・・でも・・父を見ていていつも感じていたのだけど、ほとんど家に帰らないで仕事ばかりって嫌よ。待っている母がどんなに淋しい夜を過ごしていたか・・」
「尚ちゃんちの神社のことは聞かなかった?」
 言いかけて俺は慌てた。神社の役割、俺の持つ特殊能力について語って良かったのか?男だけに知らされる伝承ではなかったか?動揺を見逃す尚子では無い。
「神社に意味があるの?何か聞いたの?」
 慌てて尚子から眼を逸らした先に幼子がいた。大きな岩の上にちょこんと座って俺を見ている。(続く)

獅子座クウネル日記獅子座
 今朝も雲一つない空のようだったので、朝焼けは無いと判断し、のんびり韓ドラを見てたのですが、気になって7時前外へ出たら意外と雲があったです。朝焼けの時間は過ぎていましたが、ひょっとしたらきれいな色が出たかも(汗)毎朝ダメもとで出る元気がないからこんなことになりますね(笑)で、今日の写真は昨日撮った写真から・・
1 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する