mixiユーザー(id:57559642)

2016年02月22日05:45

209 view

昨日の撮影&小説 謎の女・13 

 昨日は天気も良く、予定どうり高崎町の梅園へ行って来ました。マイミク草花さんとも現地でちらりと見かけました手(チョキ)
 しかし、自分の方向音痴に呆れます。去年も確か来ており、場所を解っているつもりでひょいひょいと車を進めたのですが、「あれ?無い?こんなはずでは?」右折と左折を間違えてました(笑)
 で、その後も、草花さん達が高城町の後藤家のひな人形を見に行くと言ってたし、クウネルもその予定だったので高城町へ・・・ ここでも道を間違えて観音池公園まで行ってしまい引き返すはめに(笑)
 ま、久しぶりに撮影したのですが、やっぱり撮りっぱなしですね。なんも考えずシャッターを押すだけです(笑)それでも楽しいのだから良いのですが(笑)日記の写真は当分撮らなくていい指でOK

わーい(嬉しい顔)
小説・限無幻夢 (謎の女 13)
 川添は俺がいる場所の特徴を聞き、そこなら共産党の県委員会事務所があるのでとりあえずそこで待てと言った。川添に教えられたとうりの病院を見つけ、少し歩くと,
さほど大きくも無い事務所を見つけた。川添から電話があったらしく男が二人、入り口近くで待っていてくれた。
 すぐに川添が来、俺はスパイ工作を受けたのだと知らされた。東と名乗った男は公安であり、警察不当行為を抗議すると言う。党の幹部だと言う男や川添らと大阪府警に行った。大阪府警で弁護士と合流し、警察の幹部に面会し抗議したが、東と言う男など警察にいないと突っぱねられた。なれ合いの挨拶みたいな抗議行動だと思った。
 その夜は川添のアパートに泊めてもらった。川添が初めて入党を勧めた。俺は返事をしなかった。それどころでは無い。東の脅迫がもし本当なら今頃田舎の両親がやくざに捕まっているかも知れない。川添はそんな心配はいらないと言ったが、怖くてたまらなかった。川添の近くにいるのも怖い。寮に電話して同室の中山に貯金通帳と印鑑を持って来てもらうよう頼んだ。工場長に電話して会社を辞めると告げた。
 工場へ戻ることは出来ない。田舎へ帰るのも怖い。川添と一緒に暮すのも怖い。翌朝、川添が仕事へ出た後に金を降ろすため郵便局へ行った。どうするかは決めていなかったがとりあえず工場を休もうと思ったのだ。そして気づいた。
「尾行されている・・」
 当然かも知れない。東は俺と川添のことを調べた上で、近づいたのだ。俺が川添のアパートに泊まったことも確かめていたはずだ。黙って見過ごすはずは無い。そう確信した。拉致されるかも知れない。恐怖は逃走を促す。俺は出口を出ると同時に走った。後ろも振り返らずでたらめに走って逃げた。駅へ飛び込み、発車する寸前の電車に飛び乗った。そして次の駅で飛び降りる。ホームを走り、別な電車のドアが閉まる寸前に強引に乗り込む。行き先も確かめずそれを繰り返し、ようやく落ちついたのは電車が知らない駅へ入ってからだった。
 心の底では両親に助けを求めたかった。が、家に電話が出来ない。東は俺から電話があることを予測して手が回わしているはずだ。誰にも連絡を取らないことこそ安全なのだ。
 そして俺は鹿児島市へ流れ着いた。故郷の奄美大島への船が出る港があり、就職の時、一度通過したことがある。あてもなく歩いているうちに下宿の看板を見つけた。喫茶店が下宿希望者を募っているようだ。腹も減っていた。飯を食うついでに下宿のことを聞いて見た。事情があって大阪から来たばかりで今夜の泊まる当てがないと言う俺を哀れんだのか、ママさんが下宿させてくれた。仕事をこれから見つけると言う俺に、従業員を募集しようと思っていたからと、店で働くように言ってくれた。
 隣の部屋でまたシャワーの音が聞こえた。大野理沙がまたシャワーを浴びているらしい。それに気づいて俺は現実へ戻った。時計を見るといつの間にか夜7時になっている。空腹を覚える。そう言えばまだ夕食を食べていない。野菜を炒めて食べるつもりで材料を用意していたのだが面倒になった。コンビニへ弁当を買いに行く。
 そう言えば大野理沙は俺がスパイ工作を受けたことをどこで調べたのだろう?必要以上の警戒心はスパイ工作を受けたトラウマだと言ったが、どういう意味なのだろう?俺に何を求めているのだろう?大野理沙が住む隣の部屋の壁をながめる。何の気配もしない。俺がコンビニへ行っている間に外出したのだろうか?謎の女だ。そう思った。(続く)

2 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する