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2016年02月14日05:58

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気圧の谷?&小説・謎の女 5

 今朝の都城は気圧の谷が通過中なのか、風が渦巻いています。雨は降るような降らないような微妙さ。昨日から頭痛と頭重に悩まされているクウネルです。頭に鉢巻が巻かれてる感じで時々締め付けられるような感じ。孫悟空が悪いことしてお釈迦様に叱られた時はこんな感じでつらい思い思おいwしたのかも知れない。ひょっとしたらクウネルの先祖は孫悟空かもなんてね(笑)
 それはさておき、昨日は焦りました。気分をスッキリさせるために、昼シャワーを浴び、老人性乾燥肌のクリームを塗ろうとテーブルの上の薬を取りに行ったのです。すっぽんぽんのままでね(笑)一人暮らしは気楽だよななんて思いながら、クリームを裸のままでぺたぺた・・ふと右を見ると・・玄関のドアが完全オープン。外から丸見え。信号停止の車がずらり・・慌てて引っ込んだのですが、誰かに在れたかも(笑)ただで裸を見せてしまった(笑)

わーい(嬉しい顔)
小説・限無幻夢 (謎の女 5) 
 俺が住むアパートは家賃が安いのとスーパーなどが近くあって便利だと言うのが取柄のぼろアパアートだ。なので、住んでいるのは年金だけを頼りに暮している独居老人がほとんどである。
 安普請で築35年と言う旧い家屋なので防音効果などは無い考慮されていない。隣の住人や2階の住人が生活する息遣いは筒抜けだ。特に俺は、狭い部屋の閉鎖感が嫌で隣の部屋との境になっている押し入れやトイレ・シャワー室などのドアを開けっぱなしにしている。だから隣との境が壁板一つとなり、余計に聞こえやすいのかも知れない。そう言う理由で、婆さんが住んでいた時も猫が走り回る音や、生活する婆さんの息遣いが聞こえるほどに感じてはいたのだ。ただ関心を持たなかっただけだ。
 隣に若い娘が引っ越して来たからと言って特に気にするつもりはなかったし、大野理沙の生活に干渉するつもりも無い。が、シャワーを浴びているらしい音に気づいて、誰か越して来たのかと思ったのだが、部屋へ帰ったはずの大野理沙が気配はあるのだがそれ以外の音が聞こえない。なぜか気になった。
 引っ越しの荷物はいつ運び入れたのだろう?俺の眠りは浅く、昼寝をしても意識は半分働いている。郵便配達員がポストを開ける気配や誰かがアパートの傍を歩いている気配を意識しながら寝ているのだ。隣の部屋に荷物を運ぶ気配になぜ気づかなかったのだろう?そう言えば何日か前に、アルバイトで来たと言う主婦らしき女性が二人、部屋の掃除はしていた。掃除機をかける音や壁などを拭う音に、俺はドアを開けてそれを確かめているのだ。
 寝ているのだろうと俺は思うことにした。たまたま若い娘が顔を見せたので年甲斐もなく興奮したのだろう。そう美人ではないがスタイルが良かったのでモデルに口説けないかと、そう思っただけだ。
 翌朝も俺は不思議な気分にさせられた。新聞配達は3時前からだが俺は午前0時に起床する。コーヒーを飲みながら韓流ドラマを観るためだ。もちろんヘッドホンで聴いているので周りに迷惑をかけないよう注意をしている。
 隣の部屋の大野理沙も起きている気配があった。外国語なので意味は理解できないのだが、誰かと電話しているようだった。深夜の話し声は良く響く。おやおや、案外周りへの気遣いを知らないなと思いながら、俺は韓ドラに集中。
新聞配達に出るためバイクを軒下から道路へ移動させている時に大野理沙の部屋から黒い影が出た。黙って外へ出、すぐに消えたので、それが大野理沙であったかどうかは確かめようがなかった。気にせず販売所へ行き、配達を開始した。
 早朝と言ってもまだ3時前。こんな時間に屋外を動き回る人間は限られている。牛乳配達や新聞配達、トラックの配達員。遅くまで飲み屋にいて朝帰りする酔っぱらい。そうだ。刑事の張り込みもあるかも知れない。馬鹿げた自分の発想に驚いたが、気にせず配達を続けた。
 配達中、俺はなぜか誰かに見られている気配を感じた。尾行されている。唐突にそう感じた。しかし 刑事に尾行されるほどの悪いことをした覚えはない。ずっと昔、鹿児島市にいた頃白昼の銀行強盗があり、たまたまその日は散歩撮影をしていた。街をぶらつきながら、眼につく光景にシャッターを切っていたのだ。偶然銀行強盗があったその時間に、中で何が起こっているかも知らずその銀行の前を通り過ぎた。銀行の看板の上にある時計を無意識に見たので、時間を覚えてたのだ。
 その翌日の夜。俺は突然二人の刑事の訪問を受けた。前日の行動を聞かれたのだ。ニュースで事件を知っていた俺は、正直に強盗があった時間に銀行の前を通ったことを告げた。散歩写真を撮る途中で銀行の時計を見たこと。ぶらぶら歩いて喫茶店でコーヒーを飲んで帰った事。一人行動だったので証明は出来ないことを。
 警察がどうして俺を割出し、俺が言ったことの裏付けをどうとったのかは知らない。ひょっとしたら刑事が尾行したのかも知れないがその気配は感じなかった。それっきり刑事の訪問は無かったし、警察に呼ばれることも無かった。多分俺が強盗したのではないとわかったのだろう。そう思い、忘れてた記憶だ。まさか40年前の事件をまだ調べていて、改めて尾行を始めたのか?
 いや、それにしては尾行者の追跡の仕方がおかしい。俺はバイクであり、配布先に距離があるときなど一気にスピードを上げたりしている。俺のバイクの後ろに車やバイクのライトが続いていないことはサイドミラーで時々確かめた。尾行されている様子は無かった。釈然としない気持ちのまま俺は配達を終えた。(続く)
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