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2020年02月27日13:59

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「スウィング・キッズ」

1951年朝鮮戦争中、韓国南部巨済島にあった米軍の捕虜収容所を舞台にした韓国映画で、日本でもリメイクされた大ヒット作「サニー 永遠の仲間たち」のカン・ヒョンチョル監督作。
捕虜収容所に新しく赴任してきた所長は、対外的イメージアップのために戦争捕虜でダンスチームを結成するプロジェクトを計画します。
前職はブロードウェイタップダンサーの黒人下士官ジャクソンを中心に、北朝鮮の捕虜で収容所一番のトラブルメイカーであるロ・ギス、4カ国語を駆使する女性通訳者、行方不明になった妻を捜す民間人捕虜、外見と違ってダンスの実力を持つ中国人捕虜の五人が集まり、「スウィング・キッズ」が結成されます。人種,国,言葉の壁を越えた絆が生まれ、クリスマスに行われるイベントに向けて練習していきますが・・・。
力強いタップダンスが圧巻で最高なのはもちろん、野菜を切るなどの生活音も音楽になっていて、まるでミュージカル。ビートルズやデビッド・ボウイ、スウィングジャズのスタンダードナンバーであるベニー・グッドマンの「シング・シング・シング」など名曲の数々が流れ、思わず足を踏み鳴らしたくなる楽しさです。
しかし戦争中であり、楽しいだけでは終われなくて、辛い映画でもありました。
そして、共産主義と資本主義、二つのイデオロギーの間で人生をめちゃくちゃにされてしまった人々の悲劇は今も続いているのです。まさに"Fuckin ideology"です。戦争の虚しさ、悲しさを改めて感じさせる映画でした。

先日までNHKのBSで主演していたK-POPグループ「EXO」のD.O.(ディオ)が主演を務め、かっこいいです。ブロードウェイミュージカルの最優秀ダンサーに授与される「アステア賞」の受賞者であるジャレッド・グライムスがジャクソン役を演じて、最高のタップを見せてくれます。
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