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2020年11月20日23:20

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映画「さくら」感想(ネタバレ有り)

映画予告

https://youtu.be/5kUZl8DbMYA

とても良い映画でした。そして、とても考えさせられるし、笑いも涙も怒りも……一本の映画に何の矛盾もなく詰め込めるのは、結局[とある家族の物語]だからでした。家族って何かっていったら、その答えは人それぞれだけれど。少なくともその人が産まれる為にはどんな親だとしても、何なら父親不明でも、産まれてすぐ捨てられても、確かに血の繋がった人間は存在するはずで、それがなければ人間どころか生物としてもミステリーというレベルで、家族はいたはずです。

さて、この作品は主演に北村匠海さん、その兄に吉沢亮さん、妹に小松菜奈さんという、現代の日本でテレビや映画に触れる機会があるなら、まぁ知ってる可能性が高い若手を集め、その両親も有名俳優……みたいな、とにかくこの映画は監督もスタッフも役者も本気でなければ集まらない人をまず集めて、そこからやっと撮影スタート!

そしてそこまでしたら、ある意味当然ですが、印象深い作品になりました。
ネタバレも、内容に触れたらすべてネタバレってくらい無駄がない、すべては伏線でありメインで……ひとつだけ言えるのは、末っ子で妹なので、両親も2人の兄も甘やかしたお姫様、とんでもないことをしてくれました。野球で活躍して皆のヒーローで、美人の彼女もいて幸せだったはずの長男、どうにもならない大人の事情で彼女は引っ越し、そこから何故かヤバイくらい不幸の連続で、交通事故に遭い、下半身の筋肉と顔半分麻痺して誰が見ても明らかに傷痕も残り……特殊メイクは吉沢亮さんさえ別人みたいに……しかも最終的に車椅子のまま必死に公園の木に愛犬さくらの鎖を引っ掻けて覚悟の自殺……の、彼女の引っ越しから自然消滅……は、妹が家に届く封筒の中からちょと一際目立つ綺麗な色の封筒だけを隠し……自然消滅なんて嘘、本当は妹が作った破局で、遠距離な上にどちらも自分がフラれたと思い込む……。この事実、更に妹には妹なりの[愛のためならどんな罪も許される(たとえ、それで最愛の人を不幸のどん底に突き落としても?)]という理由はあるけど、理解は出来ませんでした。妹よ、君には同性でありながら君を好きだと言ってくれた親友みたいな女の子もいたこと……贅沢な奴だ、自分の幸せには気付かず兄は不幸にし、その事実を妹自ら打ち明けた結果もう一人の兄は悩み苦しみながらも妹は嫌いになれない……。

なお、これだけ色々書いたけど、まだまだいくらでも書けるくらい、2時間程度で家族をメインテーマに違和感なく濃密なストーリーを作り上げることが出来て、しかも誰もが登場人物の誰かには感情移入出来る作品だと思われます。

映画「さくら」映画好きな人はとりあえず観てみてください!
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