もう10年くらい前のこと。
あるコンビニエンスストアでレジに並んでいた。
僕の前にいたのは、小さい子供を抱いた若い父親。
父親にしがみついていた子供の手には新幹線の先頭車両が握られていた。
子供はレジの方を向いていたのだけど、クルッと僕の方に振り向いた。
その拍子に新幹線は子供の手を離れ、おでんのケースにポチャっとはまった。
店員はレジに追われて気がついていないようだった。
父親は子供を片手で支え直して、もう片方の手で新幹線をつまみあげた。
そして子供に「ちゃんと持っておきなさい」と言った。
父親はレジでタバコを買うと子供を抱いて出て行った。
僕は缶珈琲を買ったのだった。
▼コンビニおでん「無断発注」「販売中止」問題が暴く画一的ビジネスの限界
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=40&from=diary&id=5895980
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