mixiユーザー(id:5691043)

2020年01月27日16:21

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この一週間・・・

 先週初め、喉が痛くなった。私は子供のころから扁桃腺が弱かった。冬になると、まずは扁桃腺が腫れて風邪をひく・・・と言うのが定例行事化していた。それが最近では余りそう言うことが少なくなってきたように思っていた・・・・老化で何事によらず感受性が鈍感になってきたのだろうと、タカを括っていたら久しぶりに懐かしい扁桃腺痛であった。翌日には、熱も少し出始めた。コレは日頃の悪行が祟って、昨今流行りの新型コロナ・ウィルス国内初感染者にでもなったんじゃないか?・・・と思い、早めに薬を飲んで良い子にしていることにした。
 幸い症状はそれほど酷くなることなく抑え込むことが出来たようだったが、なかなかスッキリ”完治・回復”と言うことには至らず、ダラダラと微熱・鼻水が出続けたりするのは、やはり老化による鈍感化のせいかとも思う。
昨日になって漸く風呂にも入ることが出来るようになり、”悪行の祟り”の禊も終わって明日あたりからは何とか日常の悪太郎に戻ることが出来るんじゃないかと期待している。

その間、海外発注していたCDが届いたりした。
1)チャイコフスキー:バイオリン協奏曲、P.コパチンスカヤ、vn
  ストラビンスキー:「結婚」    
  T.クルレンティス / ムジカエテルナ
モルドヴァのヴァイオリニスト、コパチンスカヤと言う人を私は昨年ベルリンフィルのWebサイトで知った(https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1974218203&owner_id=5691043)。舞台でも裸足で演奏するという彼女は随分個性的な―灰汁の強い―演奏家である。このチャイコフスキーでもアチラコチラに余り聞かない表現を散りばめることも厭わない。演奏家の”灰汁”と言うのはワザとらしいと嫌味なものだが、彼女の灰汁は(少なくとも私には)気にならないで、寧ろ”個性”として興味を持って聞くことのできる範囲内にある。私にとって、この”個性”が一過性の”面白い演奏家”以上になるのか否かがこれからの楽しみではある。バックは最近話題のクルレンティスだが、私はこの人のモーツアルトのレクイエムでは少々アレルギー反応を発症したが、この演奏ではさしたる問題もなかった。

2)バッハ:無伴奏チェロ組曲(Vn編曲版)、R.ポッジャー、vn
バッハの無伴奏チェロ組曲をヴァイオリン用に編曲した演奏である。ヴァイオリン曲をチェロ用に・・・と言うのは、結構”難曲化”するというイメージがあるが、その逆の場合はドウなんだろう?・・・と思う。演奏を聴く限り確かに難しそうには聞こえないが、何より曲全体のイメージが可成り変わる。音域が変わった・・・・と言うだけで、違う世界の音楽になって、良し悪しの以前に今まで馴染んでいた”チェロ組曲の世界”からの変化に少々戸惑うような感じもある。コレはコレで・・・と割り切って聞けば、無論悪い曲でも嫌な演奏でもない、なかなか聞かせてくれる音楽だと思うが、何度か聴いてみよう・・・と思うには、こちらも少し腹を決めて聴かないと、どこかで消化不良を起こしそうな気がする・・・・最も、ソレは聴く側の既成概念・固定観念の問題だけれど・・・・
  
3)ブラームス:交響曲全集、A.マンゼ / ヘルシンボルグ交響楽団
マンゼと言う人は、ピリオド嫌いの私も結構好きなバロック・ヴァイオリニストだった。当然彼はブラームスだとかシューマンのソナタなどは弾かないが、指揮の方面では色々試みをしている(らしい)。このブラームスも10年ほど前に出た時から気にはなっていたが、今回他のCDを発注したのを機に購入することにした。スウェーデンでは100年以上の歴史もあるという総勢60人ほどの小振りなオーケストラは私は初めて聴いた。
演奏は1番から4番まで、どれも(予想以上に)なかなか聞かせてくれる。大演奏会場を唸らせる・・・と言うのには向かないかもしれないが、寧ろ小編成の利点を生かして各声域がクッキリ聞こえてくる演奏と言うのはブラームスでは珍しい・・・・ブラームスらしい分厚い低域は保ってその上に他の中高域の音が浮かび上がってくる・・・という音のバランスが私には珍しいという以上にとても新鮮である。音楽の運びも、ピリオド演奏家にありがちな矢鱈に飛び跳ねるようなリズムの無理な強調感もなくごく自然で、それでいて小編成オーケストラの機動力の良さは生かされているように思う。
別にブラームス生前の”昔”はコウだった・・・などと殊更唱えなくとも自己主張できる音楽は聴いていてとても気持ちが良い。

・・・・と、ここまでが私の風邪闘病期間の日記だったのだけれど、今日になって娘から昨年4月にジョージアで有った演奏会のTVビデオがYouTubeで観れるようになった・・・と連絡が有ったので早速視聴。昨年の演奏会は開催までにアレコレ問題があって大変だったらしいが、演奏会は一応何とか無事終わったのだそうである。

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