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2019年09月17日01:58

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秋もアレコレ・・・

今日、近所を徘徊していたら、近くの田んぼでは稲穂が垂れるようになっていることを発見。季節がら当然と言えば当然の風景だが、今年はちょっと感慨深い。というのも、昨年まで、我が家の前にも田んぼがあった。梅雨時になるとカエルの鳴き声が騒がしく、そのカエルを狙ってサギがやってき、秋になると稲刈りがある・・・と言うところだった。しかし、その田んぼを維持していた老夫婦が一昨年あたりからあまり見かけなくなっていた。そうこうしている内に昨年はどうやらその家の若主人とおぼしき人が田んぼの管理をするようになったが、随分管理が荒くなり稲刈りの頃にも倒れた稲穂を起こすこともなくそのままま強引に稲刈りをしてしまった。
案の定、今年に入ってその田んぼは売り払われて宅地になることになり、土地は整地され切り売りされた。
今その土地はほぼ売れて、9割がたに新築の家が建ち、最近新居に人も入るようになり始めた・・・我が家のあたりは、この少子老齢化のご時世下珍しく人口が増えている地区なのだそうである。
まあ他人の土地のこと故、とやかくは言えないが、何となく寂しい・・・と言うか虚しいと言うか、妙にカエルも稲穂も懐かしいような気がする。私は生まれも育ちも基本的に都会者なので、田んぼが恋しいというのも我ながら妙な気がしない訳ではないのだが、近くに田んぼある環境は空気もおいしかったように思えて、奥方とどこかもう少し山奥にでも引っ越そうか・・・・などと勝手なことを言っている。

読書
先日本棚を整理していたら、以前買ったままで(意図的に読まずに置いてある本とは別に)忘れていた本を発見。現在、その中から・・・
    「冷戦とクラシック」(中川右介著、NHK出版新書、2017)
を読書中。現在私はNHKとは断交中だが、まさかNHK新書を読んだからと言って受信料払えとは言ってこないだろー・・・・。

第二次大戦後東西の演奏(作曲)家の活動の記録である。1945-60年あたりまでは私も本で読んだりした知識以外知らない話だが、60年代以降の話になると私も記憶していて当時を思い起こしたり、当時は不思議だったり不可解だったことがX十年経って振り返ってみるとまた別の風景が見えてきたり・・・・と、単なる歴史と言うより肌身に実感することもあって、なかなか面白い。
記述は”政治と音楽”を大上段に語る・・・・と言うことはなく、淡々と時系列に沿って東西の政治的動きとその時の演奏家たちの行動(演奏活動)を語っているので、やや単調にも感じるが妙な思い入れのない分素直に読むことが出来る・・・・”妙な思い入れ”やら歴史の意義は読んでいる人間が記述の事実からアレコレ想像すればよい・・・と言うことだと思う。音楽と政治・・・・直接の関係があろうと無かろうと、相互に何某かの連携はある(ありそうな)ことは、巻末の年表を見ているだけでも”アレコレ”想像できる。例えば・・・

1945:フルトヴェングラー・スイス亡命−ドイツ降伏、1946:チャーチル”鉄のカーテン”演説ー第一回プラハの春、1948:ジダーノフ批判ーイスラエル建国・ベルリン封鎖、1949:COMECON & NATO結成ーショスタコービッチ初渡米、・・・

登場人物は、バーンスタイン、カラヤン、ムラビンスキー、ショスタコービッチ・・・・と戦後の音楽シーンを形成した音楽家達である。私たちが聞いてきた音楽が、どのような政治的背景を背負っていたのか、その影響の有無にアレコレ思いをはせてみるのはとても興味深い。

音楽
手持ち音源のHDへの移行、先週はマリア・カラス・ブロックに突入していたので、カラスの古い録音を聴いていた。彼女は政治的な動きには殆ど関わらなかったが、その録音そのものが”時代”を感じさせる。
*53年カラスはスカラでバーンスタイン―武者修行中の”戦勝国”の新人指揮者―と共演している(「夢遊病の女」と「メディア」)。
・・・脈絡は無いが「第三の男」のホリー・マーチンス、「ローマの休日」のジョー・ブラッドレーを思い出す・・・
*55年のスカラでの椿姫・・・ヴィスコンティの演出も相まって、時代の”戦後”を克服しようという熱気があって、今聞いても演奏の熱は傑出している

他に読書中の「冷戦とクラシック」の影響で、クライバーンのモスクワ演奏会。チャイコフスキー、ラフマニノフの協奏曲。演奏は確かに若々しく魅力的だが、よく聞くと少し一本調子なところも聞こえる・・・・が、コンクール優勝の価値は十分にある。面白いのは、しかめつらの大人の聴衆の横に花束握りしめた若い女の子がいっぱい聞きに来ている・・・カッコいい男の子にキュンとなるのは冷戦下のモスクワも我が国も変わらない・・・・

関東地方は台風被害の復旧が大変だという。色々やむを得ない事情があるのは想像に難くないが、それでも日本の南部に比べて関東が台風直撃の経験不足だったことは否めない。・・・・それと、東電の記者会見で盛んに「想定外」の言葉が出て来ていたのには、原発事故を思い起こさせるところがあって少し気になる・・・

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