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2020年07月03日22:31

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創作もの

今日は久しぶりに何かしら創作ものを、と思いつつ書き始めるのだが、気付くと「昨夜の雲が素晴らしかったこと」やら、「趣味の幅が広がったこと」やらといった内容になっており、いかにも面白くない。
気分転換に表で一服しつつ、まだ明るさも残る宵空を見上げてみるが、人間豹恩田の肌のごとくに青黒々とした迷彩色がボンヤリと広がるばかりで、何も浮かんでは来ないため、日記の続きを書こうと部屋に戻る。
生臭いような、土臭いような、そんな有機臭の薄っすら漂う自室内には、偏愛的な所有者の好みに姿を変えられた、2本角を持つ美女たちが、その艶かしい姿をいつでも展示されているのだが、この美女たちにあろうことか「ザえもん」なんぞと言う男名前を付けてしまったことに気付いた所有者Mは、すぐに「さてさて、「ザえもん」に代わる美女らしい接尾辞はどうすんべえ?」などといった、いかにも軽薄浅薄かつ短絡的なる思考を巡らせはじめるのだった。
しかしこれもすぐに「いいじゃねえか、男名前だって」という声に揺るがせられてしまうかと思えば、またすぐに「いや、美女の方がブルウジイでしびいよ」という声、果ては「そもそもそんな名前で呼んだことなんてロクにねえんだからさ、名前なんてモンはいらねえんだよ」なんぞという声まで聞こえてくる始末。
「要するに迷っているわけよ、こんなクソどうでもいいことでさ」という別の声が聞こえ出した頃、Mの心はすでに餃子へと向かっていた。
キイを叩く指の動きが、心なしか早くなったように見える。
否、心なしかではない。
餃子が気になってキイになって、もはや心ここに在らず。
「具をこねて、皮に乗せて、包んで熱板程よく焦げて、ああ美味しいな、美味なのよ、餃子はとっても美味しいの」とちょいとばかしリズミカルに口ずさんでみたりしながらも、その美味なる餃子を口にし終え、さあて再び創作へ。
とは言え今日も10句点縛りを継続するのであれば、このあと出てくる「。」で終了となるため、もう膨らませようがないのが残念なようなホッとするような、て言うかMの野郎、やっぱりコレで終わりにするつもりのようだな。
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