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2020年04月01日21:28

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不定期不連続物語「蟲五郎幻行録」その495

【四月馬鹿】
ちょいと蟲さん、忘れてたけど今日はアレだよ、四月馬鹿の日だよ。
例のほれ、「北区から来た」って言ってたあの少年、あいつからさっき教えてもらった。
ま、俺みてえにイカ臭さだけが取り柄の毎月馬鹿にゃ、な〜んの関係もねえけんどよ。
皺くちゃなあの袋から、強烈きわまりない臭気を発生させてはばからぬ、こんな俺なんかにゃ、さ。
ところであの少年、あいつアレでなかなかいたずらが好きでね。
何か右の膝裏がチクチクすると思って見たら、野郎が後ろからサソリを這わせてやがった。
こないだの「喜楽坂落とし穴事件」の犯人も、どうやらあいつみたいだ。
さっきは「からっぽの心を満たすなら、やっぱりコレしかありませんよ」とか何とか言いながら、盗み出したあんたのガンジャをスウハアしとったよ。
ありゃあまだ若いし、磨けば恐ろしく光る玉だと俺は思うね。
次の地下プラザの集会に連れてってみる、ってえのも一興かもしれねえな。
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