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2019年08月21日22:29

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不定期不連続物語「蟲五郎幻行録」その475

【さざえ鬼】
さざえ鬼 の訪問、本日夜半。
カナメモチの生け垣をかき分けて現れた。
恐らくはあの浜辺より来たのであろう。
ワカメ海苔などが全身に絡みついている。
アメフラシを大事そうに抱え込み、紫のけむりを吐き出している。
ハナエモリデザインの襟巻きをしている。
そのくせ鼻毛伸び放題で、何とも間の抜けたありさま。
麺は硬めより少し柔らかいくらいが好みだそうだが、蟲五郎とてもそんな与太話につき合う気はない。
来週に控えるタガメ捕りの打ち合わせを、ただ淡々と進めるのみ。
上空を過ぎる流れ星が、彼らの姿を照らし出す。
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