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2019年02月21日23:41

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不定期不連続物語「蟲五郎幻行録」その445

【早春】
蟲五郎、早春の気に触れる。
方寸の箱より出づるがごとき、小さめなる動き心に生ず。
冬将軍さりしのち、芽吹きのとき。
葉上に留まりし天道虫、強運の持ち主にて。
天上に妖雲現われしことあり。
土地の暴君がごときトンビ、浅川上空旋回す。
ほころび出す河津桜花上より漂いし芳醇なるかほり、虫ばらの嗅覚刺激せむ。
道ばたに置かれし耕運機も、再び動き出す日近しと見ゆ。
弥生上旬に向かい、春色ますます濃厚となるは必定。
少しく興奮せる心、こより先さらに上向く流れなりて。
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