苦役列車

西村賢太の作品、芥川賞受賞作。

序盤で主人公の貫太に共感を得れたら、後はずっと読み続けられると思う。
人間失格を読んで同じ事を思ったが、やはりアウトロー、落伍者の類に惹かれる。
何故だろう？私はまともな家庭で育った。
中学二年で、いわゆるイジメを受けたが、その頃すでに絵を書いていたし、音楽も始めた。
貧困家庭でも無く、大切に育てられたと思う。長男故の事もあるだろう。
そう。やはり、その中学の頃、恐らく反抗期を迎える時分、
放課後　教室に残り、下らなくも楽しいひと時を過ごしていた人種が今も羨ましいのだと思う。
二十歳から刺青を入れ始めたり、麻薬を嗜んだりしたが、それも
あの頃、自分を虐めていた彼等の様な人種に今も憧れを持っているからだろう。

さぁ、自分語りはこのくらいにして、
6パック入りの柿の種、4袋目を開けて今日は寝よう。
明日があるから。