日曜日の背徳めし

先日、こんな作品を読みました。

魚乃目三太さんの作品『日曜日の背徳めし』（日本文芸社）

会社ではダンディで愛妻家と知られている鴨志田稔雄。

去年の人間ドックの数値が悪かったので
健康意識の高い妻が稔雄の健康を考えて
家での料理はカロリーも塩分も控えめな料理を作るだけでなく、
お弁当も同じように健康を考えたものを持たしていました。

そんな妻には感謝しつつも、
たまにはカロリーの高いものなどが食べたくなった稔雄は
日曜日、妻がヨガの教室に出かけて
家に居ない間にカロリーの高い食べ物だったり、
味の濃い食べ物だったり、
健康には悪い・・・と言われるジャンクフードなどを
こっそりと食べるようになるんです。

・・・といった感じで
日曜日の妻がいない時間に
欲望のまま食べたい物を食べる・・・
そんなグルメ作品になっています。

多分、今まで当たり前のように食べれていたものが、
検査なんかで異常がでたりすると、
塩分控えめ・・・カロリー控えめ・・・脂控えめ・・・
なんて料理になったり、
ジャンクフードや外食も控えたりするようになったら、
多分、この主人公みたいに
内緒で食べたくなるんだろうなぁ〜と・・・

罪悪感を感じながら食べるのは
なんか体に悪いようだから、
週に１食だけ・・・でも
許可をもらってオープンで食べる方が
美味しく食べれるのでは？
なんて思ってしまったのですが、
それじゃ、面白味も何もなくなるので、
魚乃目三太さん・・・いいところに目をつけたよなぁ〜

魚乃目三太さんの絵はあまり好きではないのですけど、
ツボをつくストーリーなのでついつい読んじゃうんですよね。
次はどんな短編を描くのか楽しみです。