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2020年05月22日05:26

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詩『鬱屈と卑屈を薪に怒りの種火を』

 ゴロリと横になる。

 鬱屈と卑屈を薪にして怒りの種火で心に灯し火を。

 怒り強ければすぐに燃え尽きる。 

 灰は風に舞ってすぐ消えていく。

 鬱屈多すぎれば 黄泉路の道が開く 卑屈過ぎれば 人の足引きずりこむ海の底

 闇の中。 ただ闇の中。 燻る炎を心に宿して 潜る 上も下も無い心の奥。

 あることを知り、無いことを見る。 それでも探す 虚無から生まれる何かを。

 それはいずれやってくる…はず。 これはこの場所にある…はず。

 恥ずかしげもない確信を確認する行為を模索してもがく

 とかくこの世は世知辛いとけち臭い諦めにあがなえ 戦え

 称えられるか叩かれるか ただ得られることもなく愛でられることなく 朝焼けけすらない閉じられた空間

 俯瞰してこじ開けた箱の中身 見るまでは不明 
 
 白紙の譜面、流転の軌跡を記し、託し、苦戦の付箋を挟んで信じる奇跡
 
 ただそれだけを求めて あえて閉じこもる暗闇の部屋

 夜を忘れないため。 闇を忘れないため。 

 鬱屈と卑屈を燃え上がらせて 進む喜びを忘れないため。 

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