mixiユーザー(id:55664038)

2020年01月24日16:14

120 view

詩『微睡の泥』

もう飽きてしまった

潮時なのかもね。 

瞳を瞑り思いだす。

『あなた』とのかつてあったあの幸福感

いまは慣れたのか、それとも耐性がついたのか?

いずれにしてもこれ以上深く付き合うには覚悟が必要なのかも。

 知り合った頃、あの気持ちと心地よさを取り戻したいのならあなたにもっとハマらなきゃ。

深く 深く もっと深く

地の底に沈むように

海底に落ち込むように

フワフワとした綿菓子のような雲の上、そのまま寝入るように

他の楽しみも生きる為の義務さえ溶かしてすり潰して

カーテンの隙間から漏れてくるあの光

そこから逃げ出す為、ベッドのシーツにもっと深く潜り込んで

確か私には夢があったはず。

なんだっけ? 思い出せない。

まるで泥酔しているかのように

きっとそれは大切なものだったはずだ

そして同時にあの麻酔のようなまどろみと引き換えに削っていったもの

目覚め、宿酔の朝、あるいは夜に

シラフの時、枯渇したドーパミン

頭痛で額を抑えた時に思い出して切なくなったその瞬間に

私は決意するのだ。 しなければならない

あなたとこのまま幸せの中に恐ろしくハマり込むか。

あるいは決別することを

けれどいまは手足の先でぼんやりとさせてくれる幸福感にゆられていたいの

だからそれまでは微睡の泥の中に漂いたいの


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する