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2019年10月20日18:40

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詩『暗闇で燃える煙草』


 暗い部屋でジワリと燃える太陽

 焼かれるような灼熱感の食道と器官 

 否定するように咳き込めば うっすらと曇る視界 

 収縮する血管 酸欠 そして 不思議に安堵する喜び。

 落ちた残滓で灰色に染まる太もも

 優しく撫でれば出てくる涙でふき取る。
 
 そしてまた一本。

 闇に溶けた世界

 ジジジと焼かれる声を聞きながら溜息のように大きく息をはいて。

 濃密な暗闇の中で自分を見つけ、そして向かい合う。 

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