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2020年03月29日22:09

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ウルトラの星に祈りを込めて

名前付きました。

・スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け


2019年ラスト。
シリーズの集大成として、過去作のどこかで見たようなセルフオマージュの嵐。
広げた風呂敷を何とか畳み、ファンとディズニー上層部が望む最大公約数をまとめたなあという印象。「文句はあるけどおおむね満足」というファンが一番多いんじゃないかな。
スペクタクルとアクションは質量とも文句なし。エモさは間違いなくシリーズ随一ではあるものの、いかんせん展開が早すぎ、新キャラ、新惑星など情報量が多すぎ(それでいて「ファン以外は観ないでしょ?」とばかりに初っ端から一切の説明なしで飛ばしてくる)ハイ次ハイ次と停滞することなく物語が消化されていくので感情がまったく追いつかない。先日の「ジュマンジ ネクストレベル」もそうだったけど、「アイテムを手に入れてミッションクリアして次のステージへ」が多すぎるんだよなあ。「ジュマンジ」は設定がそもそもゲームだからまだ飲み込めたけど。
実際一つ一つのシーンでは感動したりグッときたりするんだけど、余韻が無いというか心の底に残らないというか、1年後に思い出しても涙が出るようなシーンがあったかというと…
レイをはじめ主要キャラクターは皆生き生きとしており好印象だけど、中でもアダム・ドライバーは別格の存在感。自分の血統を知り苦悩しながら、血より大事なものがあると諭され前を向いたレイと、父親であるハンの幻影と出会い暗黒面から引き戻されたベンという対比も良い。終盤、あのライトセーバーを手にし遂に「ベン・ソロ」に戻ってからのはっちゃけぶりは「良かったね、やっぱり無理してあのキャラ作ってたんだね」といいたくなる。
ローズの不遇っぷりとか、フォースが完全に便利な超能力と化してるとか、予告でのC3POの悲壮な予感からの肩すかしとか、ラストのキスはコレジャナイ感しかないとか、
銀河の存亡を賭けた戦いのはずが、最終的には霊のパーソナルな物語に落ち着いてしまったのはエヴァンゲリオンのTVシリーズみたいだ。
ラストはベッタベタのベタですが、1977年からの長きにわたるストーリーの締めくくりとしてはかえって良かったんじゃないかな?


・ロスト・ワールド ジュラシックパーク
※トレーラー無し

相変わらず高質なビジュアル、アイデアに満ちたギミックは楽しいが、ヒロイン以下登場人物たちへのヘイトがそれを上回る。見ていて「やめろよ、やめろよ」「止せばいいのに…」という思いばかり。主役のはずのマルコム博士は活躍が少なく、主張が違うとはいえ命を助けられた相手に暴言を吐く始末。ローランドは有能なうえに好人物だが、皮肉にも彼の活躍によって終盤の惨事が起こってしまう。
1にあった絶妙なヒキが今作には見受けられない。雨の夜のTレックスとの一幕や、小さなコンピーたちの恐ろしさのように、相変わらず上手い見せ方はあるし、サンディエゴに吼えるTレックスは圧巻ではあるが、ハラハラドキドキは「こいつら馬鹿なことしやしねえかな…」という危惧によって起こされるし、犠牲者たちはエディ以外自業自得で自滅するアホばかり。人間の醜さ、愚かさを前作とは違う見せ方をしたいのはわかるが、不愉快さの方が強い。動くなといっているのに動く、下がれと言われて突っ込む、付いてくるなと言われたのにこっそり付いてくる、挙句、本拠地のトレーラーを崖のすぐそばに止める。
そして導入部が前回に増して長く、コトが起きるのは45分過ぎ。遅いよ!前作同様、登場人物たちの描写に尺を割いているのだが、何せアホの割合が高いため見ていて興味をそそられない。
足を怪我したマルコムが5分後には元気に走り回る、ハンター達に対しては狡猾さを発揮し次々と血祭りにあげていくラプトルが主人公組に対しては急にアホになる、体長2mのラプトルを小学生が(遠心力があるとはいえ)蹴り飛ばすなど終始都合が良く、リアリティラインがガバいのも問題。
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