照屋年之監督【洗骨】丸の内TOEIで観た。

笑の中にしっくりとくるペーソスを織り交ぜて、人の死後をどう家族が見守っていくか、その姿を描く作品。
沖縄に伝わる洗骨という風習は知らなかったが、それを行う日に集まってくる息子、娘や親族。それらの設定はややありきたりではある分、分かり易くスンナリとドラマに入れる。
途中から登場する娘の恋人が傍観者となり、奥田瑛二の家族を見つめていく展開が良い。
中に挟まれる照屋氏らしいギャグの効果が不発になる場面もあるものの、ラストの展開においてはグサッと胸に染みる発展性を見せていて悪くない。やや冗長な印象もあるけれども、沖縄の自然と共に楽しめる作品に仕上がっていた。