■保坂和志「ハレルヤ」2018年7月新潮社刊保坂和志さんの小説を読むようになったのは、この読書日記で2012年8月にとりあげた「カフカ式練習帳」からだった。新聞書評の各紙で絶賛されていたので、どれどれと思って手に取ったら、ジャンルでいえば、純文学だろ
■島田裕巳「日本の8大聖地」2019年1月光文社知恵の森文庫休日に行く、紀伊國屋書店新宿店で、新刊として並んでいて目が合って手に取った本。こう見えても、還暦を過ぎて信心深くなっていて、休日の散歩コースに、結構大きな神社(特に名を秘す)があって、
■垣根涼介「信長の原理」2018年8月KADOKAWA刊織田信長を描いた歴史小説・時代小説は、本当に星の数ほどあり、大河ドラマでも何度も取り上げられて、たいていの作品なら、もう読む気もしないが、本書を手に取ったのは、この作家が5年前に発表した「光秀の定
■新井紀子「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」2018年2月東洋経済新報社刊本書は、2018年に超話題になった本で、こういう本としては異例の25万部突破して、ベストセラーになった。受賞も続々していて、山本七平賞、石橋湛山賞、大川出版賞、日本エッセイ
■藤原辰史「給食の歴史」2018年11月岩波新書なぜ本書を手に取ったかと言えば、私が通っていた小学校は、給食で文部大臣表彰を受けたことがあって、校長先生が自慢していたのを記憶していたから。半世紀以上前のことだから、食器はアルマイト、先割れスプーン
■田中信彦「スッキリ中国論」2018年10月日経BP社刊副題は、“スジの日本、量の中国”。読書日記で小説が続いたので、ノンフィクションに戻ります。本書は、日経ビジネスオンラインで話題になっていた本。米中貿易戦争で、中国が日本に対し融和的に接近して
■山本周五郎「青べか物語」2019年1月1日新潮文庫第2版初版本日、1月7日は仕事はじめで、挨拶回りやら、会社の仕事はじめの式や新年会やらで、さきほど帰宅しました。本書は、年末年始に読んだ本で、2019年の読書日記第2弾です。昨年12月に、沢木耕太郎編
■辻原登「不意撃ち」2018年11月河出書房新社刊新年明けましておめでとうございます!マイミクの皆さまにおかれましては、お健やかのご越年のこととお慶び申し上げます。2019年の読書日記開きは、年末年始に読んだ中からの一冊で、珍しく、小説です。作者の辻