内田樹「街場の米中論」2023年12月東洋経済新報社刊最近、「もしトラ」という言葉をよく見聞きするようになりました。その意は、「(今年の秋の米大統領選で)もしトランプが再選されたら」ですね。それはないだろう、と思いきや、可能性としてはあり
最相葉月「母の最終講義」2024年1月ミシマ社刊ここ10年くらい読んでいませんでしたが、私は最相葉月さんというノンフィクションライターの読者で、深い取材に基づくノンフィクションに感動を覚えたクチです。10年前に「セラピスト」という本を読んで書
岡田暁生・片山杜秀「ごまかさないクラシック音楽」2023年8月新潮選書クラシック音楽通のマイミクさん・ロベルトさんご推薦の本を手に取りました。現在日本で、クラシック音楽を聴く方は、おそらく1%に満たないと思われますが、私のアクティブなマイミ
今井むつみ・秋田喜美「言語の本質」2023年5月中公新書副題は、”ことばはどう生まれ、進化したか”私の道楽読書のテーマのひとつに、人間とは何だろうか、という尽きせぬ興味関心があります。人間とは何か、を考える際、なぜ人間だけが言葉を持つのか
ヤマザキマリ「CARPE DIEM(カルぺ・ディエム)今この瞬間を生きて」 2023年9月エクスナレッジ刊いつも、当読書日記へのご訪問ありがとうございます。今回はキリ番で、なんと1600回目の読書日記に相成りました。Mixiがオープンして20年ですが、私は20
春日武彦「恐怖の正体」2023年9月中公新書副題は、”トラウマ・恐怖症からホラーまで。精神科医で作家の春日武彦さんを、マイミクの皆さんはご存知ですか。精神病理を、他の人が書かない切り口で書いた、例えば以下のような著書があります。「私はなぜ
内田樹「街場の成熟論」2023年9月文藝春秋刊久しぶりに、内田樹さんの本を手に取って読了しました。内田さんは、折に触れて、成熟について語り、世の中に、成熟した大人の頭数を増やしたいと言われます。全体の7%くらいが「まっとうな大人」であれば、
山本夏彦「世は〆切(しめきり)」1999年4月文春文庫マイミクの皆さんは、2002年に亡くなられた、山本夏彦というコラムニストを、ご存知でしょうか。前回の読書日記で、小林秀雄を取り上げましたが、その文中に、山本夏彦さんが小林秀雄のことを評した
苅部直「小林秀雄の謎を解く」2023年10月新潮選書副題は、”「考えるヒント」の精神史”。出版物のパッケージとして、単行本、文庫、新書などの種別があることは、マイミクの皆さんならご存知だと思いますが、選書、という種別はご存知でしょうか。新
池上彰「昭和の青春 日本を動かした世代の原動力」2023年11月講談社現代新書今年は、はや令和6年。昭和は遠くなりました。俳人の中村草田男が、「降る雪や明治は遠くなりにけり」という句を詠んだのが昭和6年なので、あやかって、昭和を偲んだ次第で
横尾忠則「時々、死んだふり」2023年9月ポプラ新書おん年、87歳の画家・横尾忠則さんを、マイミクの皆さんはご存知でしょうか。45歳までは、イラストレーターとして、寺山修司の実験劇場「天井桟敷」の公演ポスターをキッチュなタッチで数多く発表され
小林武彦「なぜヒトだけが老いるのか」2023年6月講談社現代新書先日まで、「ちょっとしたこと」で入院しましたが、アラウンド古希(70歳前後)に近づくにつけ、自分自身の身体の「老い」を実感したりしています。生物として、自分の身体を何十年に渡っ
原田ひ香「喫茶おじさん」2023年10月小学館刊昨夜は、東京23区でも大雪警報が出され、どうなることかと思いましたが、今朝は17階の病窓から見る限り、雪はビルの屋上にあるくらいです。また、今朝、主治医から話があり、10日に及ぶ入院生活も、明朝退
今回は、読書日記ではなく、近況のご報告です。掲げた写真は、入院中の17階の病室からの眺望です。実は、先週の金曜日(1/26)の夕方から東京都内の病院に入院中です。年齢や治療中の病気のせいで免疫力が落ちているせいか、ちょっとした傷から、細菌が入って繁
ホンダ・アキノ「二人の美術記者 井上靖と司馬遼太郎」2023年9月平凡社刊本書に手が伸びたのは、若年の頃、司馬遼太郎の「微光の中の宇宙」という、美術に関する論考を読んで、深く感動したことがあったからかもしれません。司馬遼太郎は,作家になる
養老孟司「自分は死なないと思っているヒトへ」2023年11月大和文庫昨日、久しぶりに新宿の紀伊国屋書店に行きましたら、養老先生の最新刊が3冊も並んでいて、驚きました。世の中が、養老先生の知恵を求めていて、養老先生も、求められれば応えられるの
沢木耕太郎「夢ノ町本通り ブック・エッセイ」2023年9月新潮社刊1980年ごろ、「テロルの決算」や「一瞬の夏」で鮮烈なルポを発表し、その後、「深夜特急」など今も読み継がれる作品を書いた沢木耕太郎さんは、後期高齢者なった昨年も、「天路の旅人」
俵万智「アボカドの種」2023年10月KADOKAWA刊3年ぶりに、俵万智さんの第7歌集が刊行されたので、手に取りました。早速、惹句を紹介します。”《言葉から言葉つむがずテーブルにアボカドの種芽吹くのを待つ》””一首一首、自分の目で世界を見るところ
清水ちなみ「失くした『言葉』を取り戻すまで」2023年2月文藝春秋刊副題は、”脳梗塞で左脳の1/4が壊れた私”。1990年頃、「週刊文春」で人気のコラムがあって、愛読していたことを、本書の存在を知って、思いだしました。「おじさん改造講座」という
森博嗣「妻のオンパレード)2023年12月講談社文庫令和6年の正月は、大きな災害が発生し、不穏な年明けとなりました。被災された方々の、一刻も早い復旧・復興をお祈りいたします。私の読書日記も、本日が読書日記開きです。マイミクの皆さまにおかれま
北浦寛之「東京タワーとテレビ草創期の物語」2023年11月ちくま新書タイトルになぜか惹かれて、手に取った本を読了しました。東京タワーができたのは、昭和33年(1958年)ですが、正式な名称は、日本電波塔というのだそうですね。そのあたりから、現在
ここまでは、過去3ヶ月以内に投稿された日記です。
これより過去に投稿された日記を閲覧するには、画面左の「過去の日記」内にある年月をクリックすると該当月に投稿された日記を閲覧することができます。