■チャッピー加藤「昭和レコード超画文報1000枚」2021年6月303 BOOKS刊
副題は、“ジャケット愛でて濃いネタ読んで”。
本書は、3か月ほど前に、休日にいつも行く紀伊国屋書店新宿店の店頭で、つい
手が伸びた本です。
書店で手が伸びる本は、なぜ手が伸びたのか、説明に苦しむこともよくありますが、
本書は、説明できます。
ここ数年、YouTubeで、昭和の歌謡曲をよく聴いているんです。
YouTubeは、レコメンド機能があって、1曲聴くと、次から次へと、芋づる式に
ディープな昭和歌謡の世界に誘われます。
そんな私ですから、昭和のドーナッツ盤1000曲のジャケットと解説、なんて読むと、
これは、空前絶後じゃありませんか、と思っちゃうのです。
で、読後感はどうだったのかといいますと、まさに、空前絶後で悶絶しちゃいました。
懐かしくてしかたなく、1000曲のうち、8割は、ぱっと歌詞とメロディーが浮かび
ました。
本書の惹句を紹介しますね。
“★企画プロデュース&編集 石黒謙吾
本格歌謡、アイドル、演歌、フォーク、ポップス、ロック、ムード歌謡、GS、
テクノ、コミックソング…
ジャンルさまざま、昭和レコードのドーナツ盤 5000枚のコレクションから厳選!”
“[31年間の記録 驚異の保存版]
放送作家・チャッピー加藤が、愛蔵版の中から1000枚を厳選。
すべての盤を美しく撮影し、すべてにレアで多彩なエピソードや解説を載せるという、
途方もない労力を費やした奇跡の保存版。
31年間の流れがわかる年表、香ばしいネタのコラム7本、下井草 秀、スージー鈴木、
石黒謙吾の寄稿も。”
目次もすべて、紹介しちゃいますね。
[はじめに]
子供の頃の「ジュークボックス」への 憧憬を実現させた5000枚を残したくて
この本の掲載レコードの枠組みと凡例的な事柄
■1000曲を写真&解説で紹介 <全ページ オールカラー>
■年表で見る[昭和と歌謡界とヒット曲 31年]
※ドーナツ盤の歴史は1959~89年(昭和34~63年)の31年間
■昭和レコード堪能にコクを出す
7つの香ばしいネタ
南こうせつの兄の店に本当にあった紅茶のカップ。
「HELLO」と「GOOD-BYE」行ったり来たりの作詞秘話
ロザンナのお兄さんは日本で歌手をやっていたのか?
収録前日に偶然入手したドーナツ盤ジャケが縁を
外国曲を日本語でカヴァーが多い頃に逆輸入的な展開も。
「ウナ・セラ・ディ東京」大ヒットは縁がつないだ
B面に恋をして。名曲ラッシュの聖子。
ちあき、細川、大滝、売上げNo.1は450万枚の…
ソロではなく「バンド」にこだわり続けたジュリー。
いつも心に井上堯之バンドが。お互いの道へのリスペクト
なんでも「音頭」とMIXの時代。五輪、酒飲み、交通安全、巨人、
ルパン、しんちゃん、ビバノン、ハワイアンに…丼! 温度!? まで
プロ野球選手ならレコードを出して当然の時代。
「イケメン編」「男くささ編」星野、江本、定岡、小林繁…
■寄稿
【下井草 秀】
歌謡曲の「続編」の検証で壮大なサーガが現れた。
3年、5年、7年… そして33年の時を超え
【スージー鈴木】
昭和歌謡の作曲家で草野球のオーダーを組んだら
監督はやはりあの人だったが理由は「野球が下手そう」!?
【石黒謙吾】
米軍基地から湧き出た泉が昭和歌謡という大河に。
ドローンのように1000枚俯瞰で合流も支流も氾濫!? も見えた
[おわりに]
昭和の歌謡曲が持つ曲の魔力と不思議な引力に導かれて
いやぁ、あまり意識してなかったのですが、昭和歌謡が、骨の髄まで染み込んで
いるのだと、改めて認識した次第です(^^♪
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