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2021年08月03日19:02

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読書日記Nо.1373(ヤマザキマリ対談集 ディアロゴス)

■ヤマザキマリ「ヤマザキマリ対談集 ディアロゴス」2021年3月集英社刊

私は対談集が結構好きで、馴染みの著者の対談集をたくさん手に取っていることは
マイミクさんなら、ご存じだと思います。

本書も、ホストのヤマザキマリさんが馴染みであったのと、何より対談者たちの
顔ぶれが豪華で、私の大好きな人たちがたくさん参加されていたので、手に取った
次第です。

早速、惹句を紹介です。

“私たちが「善く生きる」ための道を賢者たちとの対話(ディアロゴス)で示す。
ヤマザキマリ初の対談集。”

“養老孟司、竹内まりや、中野信子、釈徹宗、棚橋弘至、パトリック・ハーラン、
中村勘九郎、平田オリザ、萩尾望都、内田樹、兼高かおる”

“漫画のみならず、TVコメンテイター、文筆活動など縦横無尽に活躍するヤマザキマリ。世界各国を渡り歩いて得た知見は、歴史、文化、スポーツ、科学、政治、経済、宗教
などありとあらゆる分野に及ぶ。その彼女が多彩な識者との連続対談に挑んだ。”

“コロナ禍に世界が翻弄される中、私たちはどうすれば「善く生きる」ことができるのか。養老孟司、竹内まりや、中野信子、釈徹宗、棚橋弘至、パトリック・ハーラン、
中村勘九郎、平田オリザ、萩尾望都、内田樹、兼高かおる、という多様な識者との
「対話」によって、寄る辺なき世界の行方を示す、ヤマザキマリ初の対談集。”

目次も、全部紹介しちゃいます。

■第1回 養老孟司 世界は予測不能、だからおもしろい
■第2回 竹内まりや 私たち表現者はアスリートである
■第3回 中野信子 脳科学が解き明かす運動と人間の秘密
■第4回 釈徹宗 過剰な欲望をコントロールする身体のスキルとは
■第5回 棚橋弘至 「善く生きる」ためにプロレスを観よう
■第6回 パトリック・ハーラン なぜ人間はハイになることが必要なのか
■第7回 中村勘九郎 生身の感動がもたらす爽快感
■第8回 平田オリザ アフターオリンピックの日本が向かう先は
■第9回 萩尾望都 今、この世界を鎮めるために
■第10回 内田樹 成熟しなければ生き延びられない
■特別編 兼高かおる 旅は地球とのランデブー

ヤマザキマリさんは、ご家族がいるイタリアと、作品の発表の出版社がある
日本を往復して、近年生活されていたのが、2020年1月に来日したら、パンデミック
でイタリアに帰れなくなったそうです。

本書も、その間の対談が多いのですが、特別編の兼高かおるさんの対談だけは、
2016年に行われたものでした。兼高かおるさんは2019年に亡くなられましたから。

対談者の中で、馴染みでなかったのは、第5回の対談者、棚橋弘至さんで、この方は
プロレスラーなんですね。

あとは、養老先生しかり、内田樹さんしかり、馴染みの方ばかりで、対談を堪能して
幸せな気分になりました。

ヤマザキマリさんは、あとがきの最後で、こう言います。

“この対談集を読み終えて思ったのは、表現者もまたアスリートであるということ
だった。”

“養老先生、まりやさん、中野さん、釈さん、棚橋さん、パックン、勘九郎さん、
平田さん、萩尾先生、内田さん、そして兼高さん、鍛えられた精神から生み出される
表現で人びとの勇気を引き出し、元気を与え、そして時にはやる気を鍛える様々な
仕事に携わる、こうして皆さんの発言から感じ取れるのは、それぞれの中に蓄積
されている、燃費の良いハイクオリティなエネルギーである。”

パワフルな、ヤマザキマリさんの燃費が何なのか、その秘密のようですね(^^♪
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