■新井紀子「AIに負けない子どもを育てる」2019年11月東洋経済新報社刊
2018年の教育に関する本で、衝撃的な本が刊行され、ベストセラーになった。
それが、新井紀子さんの「AIvs.教科書が読めない子どもたち」。
本書は、その続編。
ちょうどその頃、AIによるシンギュラリティが、マスコミの話題になり、
それと並行して、将来、現在ある職業の大半は、AIに奪われてしまうという
レポートが、衝撃をもって、流布された。
そんな中で刊行されたのが、「AIvs.教科書が読めない子どもたち」で、
じゃぁ、どうすればよいのか。対抗策は、読解力を磨くしかないという、
問題提起をしたのだった。
その前書は、こんな本でした。惹句を引用すると下記。
“東ロボくんは東大には入れなかった。AIの限界ーー。しかし、"彼"はMARCH
クラスには楽勝で合格していた!これが意味することとはなにか? AIは何を得意とし、
何を苦手とするのか? ”
“東ロボくんの実験と同時に行なわれた全国2万5000人を対象にした読解力調査
では恐るべき実態が判明する。AIの限界が示される一方で、これからの危機は
むしろ人間側の教育にあり、その行く着く先は最悪の恐慌だという。では、
最悪のシナリオを避けるにはどうしたらいいのか?”
・・・・どうしたらよいのか?。それは読解力を磨くしかないという問題提起が
前書でした。
読書日記を書いていましたので、↓再掲しますね。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1970043375&owner_id=5540901
で、本書でしたですね。
前書が、問題提起の書なら、本書は、その具体的な処方箋を記した書。
新井先生は、日本の教育、日本の子どもたちの将来に大変な危機感を抱いて
おられ、本書を書いて、全国の先生に、頼むから分かって、実践して欲しい
という、止むに已まれ思いで、本書を上梓されている。
具体的にどうやったら、AIに負けない、日本の子どもたちの読解力をアップ
できるのかについて、熱く提言され、その熱意に、心打たれました。
本書の惹句を紹介。
“日本中で騒然の書『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』、待望の続編。
AIが苦手とする読解力を人間が身につけるにはどうしたらいいのか? 読解力
向上のために親、学校、個人ができることを提言。”
“小学校・中学校で実際に行われて成果をあげている授業・取組みを公開!
大人が読解力を身につける方法も明らかに。あなたは大丈夫? すぐにできる
「体験版リーディングスキルテスト」も収録。”
私も、「体験版リーディングスキルテスト」を体験しました。
本書は、全国の教育に携わっておられる先生を始め、教育関係者にぜひ読んで
もらいたいと思いました。
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