■池田清彦「初歩から学ぶ生物学」2019年3月角川ソフィア文庫
この土日は、東京で初めて「不要不急の外出自粛宣言」が出されて、
いつも休日にいく、新宿へ行くのも、自粛している。
おまけに、3/29(日)の本日は、東京では、32年ぶりの3月下旬以降の
積雪で、気候的にも、凍えるような日だ。
TVを見ると、人通りがほとんどない、東京の街角が映し出されて、
パリのノックダウンの状況も報道されている。
本日も、東京での新型コロナ感染者が、68人出たとかで、これで、
3日連続、60人以上の感染者が出たことになる。
開花した桜には、雪が降り積もり、これからどうなるのかという、不安
ばかりが、いや増している。
新年度を目前に控えた、今年度最後の休日なのだが、どうも高揚感を
まったく感じなく、このような思いは、2011年以来かなと思う。
さてさて、本書でしたですね。
1年前に購入した積読書を、紐解いたのですが、新聞広告で、4/2号の
週刊新潮に、「緊急対談:養老孟司・池田清彦、新型ウイルスとは
共生するしかない」という記事を見たので、そういえば、池田清彦さんの
積読書があったなと手に取った次第。
池田清彦さんは、養老先生のご縁で著書を読むようになって、本読書日記
でもすでに数冊取り上げている。
惹句を紹介しますね。
“生物は「いい加減」で「したたか」だ! 人気生物学者による入門書の決定版”
”人はなぜ死ぬの? 心はどこにあるの? 進化や遺伝の仕組みとは? なぜオスと
メスがいるの? 教科書以前の素朴な疑問から、具体例を厳選。断片的に専門
知識を蓄えるのではなく、要点から体系的にわかりやすく解説。”
“メディアで話題になる事柄も、基礎さえ押さえておけば、もっと理解が深まる!
文庫化にあたり、人類起源や免疫に関する最新の知見で大幅に改訂。いい加減で
したたかな生物の原理に迫る、恰好の入門書。”
目次もすべて紹介しちゃいます。
第一章 生命についての素朴な疑問
一 生きているってどんなこと?
二 環境は守らねばならないのか?
三 心はどこにあるのか?
四 人はなぜ死ぬのか?
第二章 生物の仕組み
一 卵はどうして親になるのか?
二 遺伝子は生命の設計図か?
三 人は一種、昆虫は三千万種──多様性のなぞ
四 生存競争って本当にあるの?
五 性の不思議
第三章 進化と由来の不思議
一 地球にバクテリアしかいなかった頃
二 クジラは昔カバだった?
三 進化の本当の仕組みはまだわかっていない
四 恐竜はなぜ滅んだのか?
五 私たちはどこからきたのか?
第四章 病気のなぞ
一 がんになる人ならぬ人
二 複雑な免疫のしくみ
三 病気と遺伝
四 未来の医療はどうなるか
人類は、感染症を克服できるのか。
人類は、感染症に打ち勝つことではなく、共生することで、手名付けてきた
ようなので、なんとかなりますね。
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