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2020年03月09日20:56

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読書日記Nо.1252(白土三平が生涯をかけてカムイ伝を書く理由)

■毛利甚八「白土三平伝 カムイ伝の真実」2020年2月小学館文庫

40代以下のマイミクさんは、白土三平や「カムイ伝」をひょっとしたら
ご存知ないのではないだろうか。

60代以上の方で、マンガのリテラシーのある方は、皆さんご存知だと
思われるが。

日本のマンガやアニメは、クールジャパンの象徴として、21世紀になっても
ますます隆盛で、手塚治虫や宮崎駿は、いまや知らない人はいない。

でも私の年代だと、もちろん手塚治虫は慣れ親しんできたが、インテリ
(あえて言ってしまいました・・汗)のマンガ好きにとって、白土三平は
外せない。

「カムイ伝」の第一部は、1964年から、伝説の漫画雑誌「ガロ」で連載が
始まり、私は、1964年は10歳なので、さすがに「ガロ」は読んでいなかった
が、小学館から「カムイ伝」のコミックが刊行され始めたのは、中学生に
なっていたので、小遣いを貯めて買い求めた。

マンガで表現される、凄い世界があるなと、子どもながら、ワクワクした。

本書の惹句を紹介しますね。

“白土三平が生涯かけてカムイ伝を描く理由”

“2011年に発売された『白土三平伝~カムイ伝の真実』の文庫化。”

“マンガ界の生きる神話・白土三平のほぼ唯一の本格評伝。「忍者武芸張」
「サスケ」の大ヒットで、一躍時代の寵児となったマンガ家が、左翼画家
の父のもとで戦時下に受けた過酷な体験から戦後の紙芝居時代、貸本屋
時代を経て、自由な表現をもとめて月刊「ガロ」を創刊。”

“「カムイ伝」で激動の時代を刻印し、やがて房総の小さな漁村で「カムイ伝
第二部」を描きつぐまで。孤高の作家の創作の秘密、ベールに包まれた
私生活と思想の原点を描き切った、渾身の書。”

“単行本刊行後、構想中の「カムイ伝第三部」に言及した一節を新たに収録
した増補決定版。図版、著者近影も掲載。”

本書は、白土三平さんの米寿記念として刊行されたものだが、単行本としては
2011年7月に刊行され、著者は、2015年享年57歳で没している。

「カムイ伝」に関する本としては、法政大学総長の田中優子さんが、2008年
「カムイ伝講義」という本を出し、私はそれも読んで、mixi読書日記に
書いていたのでした。

そちらも、紹介しますね(^^♪

https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1043089451&owner_id=5540901
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