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2020年02月02日19:24

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読書日記Nо.1242(ものは散らかっているが、生き方は散らかっていない)

■森博嗣「アンチ整理術」2019年12月日本実業出版社刊

近年、日本では、整理術の本がよく売れている。

断捨離、という言葉はマイミクさんもよくご存知ではないか。
また、コンマリこと近藤麻理恵さんの「人生がときめく片付けの魔法」
は、日本だけでなく、世界的なブームになっているという。

本書は、森博嗣さんが、そのようなブームに反旗を翻そうという思い
はさらさらなくて、ものの整理・整頓ではではなく、生き方のそれが
大切ではという観点での指摘の本。

生き方の整理・整頓。確かに、必要ですね。

惹句を紹介します。

“ものは散らかっているが、生き方は散らかっていない。新しい発想は、
片づかない場所で生まれる!?目からウロコの知的生産のヒント。自由に
楽しんで生きるために大切な思考・価値観。理系作家の創造的仕事術。 ”

章立てと小見出しの抜粋も紹介。

■第1章 整理・整頓は何故必要か
・散らかるのは自然の法則
・一人だけの仕事場は散らかる
・教授の部屋が片付いている理由
■第2章 環境が作業性に与える影響
・人間の集中力はもういらない
・整理して面白いか?
・整理・整頓すべきは内側
■第3章 思考に必要な整理
・言葉を記憶するのは時代遅れ
・計算や記憶ではなく発想
・発想はリラックス時に生まれる
■ 第4章 人間関係に必要な整理
・都市は整理・整頓の具現化
・人間関係の昔と今
・自身の価値観を整理・整頓し更新する
■ 第5章 自分自身の整理・整頓を
・散らかった自己の整理
・自分の生き方を整理・整頓する
・整理・整頓は、本質を見極めること
■第6章 本書の編集者との問答
■第7章創作における整理術
・芸術は乱れの中から生じる
・求められる才能は散らかったもの
・大事なことは方法論ではない
■第8章整理が必要な環境とは
・反断捨離の生活
・環境を整理・整頓する
・自由の楽しさを重ねよう

本書を読んでも、具体的な整理術・整理方法のノウハウは全く
記述されていませんが、生き方を整えるためのヒントは、満載されて
います。

「生き方を整える」。

65歳の私にとっては、今さらですが。でも、今からでも遅くないのでは
と思ったりしています(^^♪
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