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2019年10月19日19:02

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読書日記Nо.1219(ゴッホとゴーギャン)

■木村泰司「カラー新書 ゴッホとゴーギャン」2019年10月ちくま新書

本書は、先週の台風19号が関東に襲来した翌日、新宿の紀伊國屋の店頭
でみかけて、おもわず手に取った本。

台風19号の惨禍の爪痕は、一週間経っても、生々しく、被災された方を
お見舞い申し上げるととともに、一日でも早い復旧をお祈りいたします。

さて、私は、高校・大学と音楽のクラブ活動をしていた。
高校時代は、ブラスバンド部でトロンボーンを吹き、大学時代は、学生
オーケストラで、チェロ弾きであった。

だから、音楽はもちろん好きだが、振り返ってみると、高校・大学を
通じて、美術展に通うのも好きだったのが思い出される。

20年前に東京に来てからは、東京に来る、印象派関係の美術展には、
もれなく通った気がしている。

本書は、ゴッホとゴーギャンをメインに据えた、西欧の近代絵画の軌跡
について、美術評論家の木村泰司さんが語り、80点にもおよぶ名画が
カラーで掲載されているので、絵画好きにはたまらない。

早速、惹句を紹介しますね。

“ゴッホとゴーギャン。美術史のなかで燦然と輝く二つの巨星。ともに
印象派絵画とジャポニスムから大きな影響を受け、西洋美術を超克した。”

“なぜ、彼らの作品は後世の美術家を魅了しつづけるのか?二人の数奇な
人生をたどり、美術史的な観点から二十世紀の近代絵画へ架橋した芸術
運動として「後期印象派」を総覧。狂気と理性がもたらした創作の秘密を
解き明かす画期的な一冊。図版資料多数収載。”

掲載された80点の名画だが、三分の一くらいは、実際に観た。
ゴッホとゴーギャン展も、2016年に東京で開催されたので懐かしい。

章立てと小見出しの抜粋も紹介。

第1章 印象派とジャポニズム
 ・ジャポニズムの台頭とヨーロッパ帝国主義
第2章 印象派展と19世紀フランス
 ・印象派の起点となったグループ展
第3章 印象派からの旅立ち ピサロ・セザンヌ・スーラ・シニャック
 ・カミーユ・ピサロとその時代
 ・ポール・セザンヌ
第4章 フィンセント・ファン・ゴッホ
 ・孤独の中で多くの作品を制作したアルル時代
 ・孤独と発作のに見舞われたオーヴェル時代
第5章 ポール・ゴーギャン
 ・ゴッホとの共同生活
 ・南太平洋の楽園・タヒチへ
終章 近代絵画の時代へ キュビズム、表現主義
 ・セザンヌからピカソへ―キュビズムの時代
 ・ゴッホからマティスへ―フォービズムへの接続

いやぁ、楽しい読書でした(^^♪
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