mixiユーザー(id:5540901)

2018年01月17日08:20

451 view

読書日記No.1060(「話せばわかる」はやっぱり大ウソ!)

■養老孟司・名越康文『「他人」の壁』2017年7月SB新書

本日記のタイトルが、とても刺激的ですみません。
本書の帯を借用したら、そうなってしまいました。

以前から、申し上げているとおり、養老先生には私淑しておりまして、
養老先生の名前の本を見ると、つい手にとってしまうのです。

最新刊の「遺書。」も、正月に読了しておりますが、読書日記に書くタイミング
を逸してしまいましてので、いずれ読書日記に取り上げるとして、今回は
仏教にも詳しい、精神科医の名越さんとの対談本。

まず、刺激的な帯の文言を紹介。

“「話せばわかる」はやっぱり大ウソ!”

“唯脳論×仏教心理学が教える「理解」の本質に気づくヒント”

惹句も、ちと長いですが、全部紹介。

“見えない「壁」がわかると世の中見えてくる
「自分」と「自分以外の存在」を正しく認識できれば
世間や物事の見方は180度変わりだす!”

“なぜ、相手は自分をなかなか理解してくれないと思ってしまうのか?
なぜ、いつもあの人には話が通じないと思ってしまうのか?
なぜ、悩みや不安はいつまでたっても消えないのか?
なぜ、都合の悪いことは無意識でシャットアウトしてしまうのか?
なぜ、「本当の自分」があると思い込んでしまうのか……”

“「自分」にとらわれることで他人や環境を正しく理解できず、
かえって自分の認識をも妨げ、
物事の本質の理解から遠のいているのが根底にあるのである。
いわば理解の「壁」が存在し邪魔しているのである。”

“かつて『バカの壁』(400万部)で一世を風靡した脳科学者の養老孟司氏と、
心理学の専門家でありタレントとしても注目されている名越康文氏が、
人生、脳、仕事、世間、老若男女、死、宗教、AI、脱グローバリズムなどのテーマから
「自分」を超え、相手や周囲に「気づく」ことで物事の本質を極め
読者の方が思考の新たな次元が見えてくるようになるユニークな対談本。”

目次と小見出しの抜粋も紹介。

序 章 「他人」をわかりたがる現代人
 ・かわらないのは前提が違うから
第1章 「わかる」の前に立ちはだかる他人の壁
 ・「人なんてわかりようがない」と思えば楽
第2章 誤解を無理に解く必要はない
 ・「本当の自分」「同じ自分」という嘘
第3章 「意識化」と「脳化」がもたらした弊害
 ・何でも説明がつくと考える危険性
第4章 無理解の壁に向き合える「場」の力
 ・ネットに溢れる「死んだ情報」
第5章 世界を席巻するグローバリズムの「壁」
 ・「グローバル疲れ」に対峙する現代人
第6章 判断を鈍らせているのは自分自身
 ・「意味」で満たすことの恐ろしさ
終 章 「違和感」を持つことで主体的に生きる
 ・違和感を持たないと永遠に気づけない

世界を理解するためには、最も大事なことは「気づく」ことであり、自分と他人の「壁」が
それを邪魔していると、養老先生は説いています。

自分の「壁」を通して、物事の本質に「気づく」ためのヒントが満載です。

養老教徒である、私めは、いつもの養老節を大いに堪能しましたが、ひょっとしたら
お経のように読んだのかもと、思ったりしました♪
28 12

コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年01月17日 11:26
    「ネットにあふれる死んだ情報」というのが 気になりますねえ。
    そう、他人と自分は違うんだという状況に耐えられないのが、
    特に 若者の錯覚なんでしょうねえ。
    宮賢さんだって、親友に、「オレを捨てるな」なんて、
    叫んでましたもんねえ。
    養老先生、「バカの壁」で稼いだお金、研究にでも使っちゃったのかなあ?
    気になりますねえ。
    山中伸也先生にでも、寄付して欲しいですねえ、したのかなあ?
    (伸哉だったかな?) 
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年01月17日 19:02
    自分と他人の頭の中は違うので、分からないのは当然のこと。
    理解しようとする姿勢が大切だと思っています。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年01月17日 22:18
    たかちゃんさん、こんばんは。

    お久しぶりのコメント、ありがとうございます。

    「ネットに溢れる死んだ情報」とは、養老先生が常日頃から主張
    されている、情報は固定されて動かないもので、諸行無常の
    生命とは根本的に異なるものだということのようです。

    また、養老先生が「バカの壁」で得た、「不労所得」は、箱根に
    私設の「虫ハウス」を建てて、蕩尽されているようです(^^♪
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年01月17日 22:22
    勇魚さん、こんばんは。

    勇魚さんは、名越康文さんの読者でいらっしゃいましたですね。

    私が名越さんを知ったのは、内田樹さんの対談やら鼎談やらに
    よく登場される先生だと認識した頃です。

    まさに、仏教的な心理学を実践されている方ですね(^^♪
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年01月17日 22:24
    ぱややんさん、こんばんは。

    おっしゃる通りです。

    ぱややんさんは、もう若者ではないので(失礼)、ご指摘のことが
    お分かりになっていらっしゃるのではと、拝察しております(^^♪
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年01月18日 04:49
    『遺書。』はもう読まれたのですね。私はKindleに入れて、他の本と同時並行読み中です(笑)。この本も、面白そうですね。このところ仕事のうえでオキャクサン方の行き違いについて話を聞くことが多く、わかり合うことの難しさを感じます。「大人なんですから…」というのは、当事者じゃないから思うことなんでしょうね(苦笑)。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年01月18日 08:18
    shu1さん、おはようございます。

    「遺書。」は、これだけは言っておきたいとの養老先生の「集大成」
    とのことですが、主張はかなり絞り込まれていて、いつもの養老節
    ながら、シンプルでした。

    分かり合えないことを前提に、世の中とはお付き合いをして、少し
    でも通じ合えたら、ラッキーと思うと、精神衛生上はよいのかも
    しれませんですね。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年01月18日 19:52
    かつて世界人権宣言で、人は生まれながらに平等である、とはお互いの本質的差異を認め尊重すること、であった筈ですが、差異を同一の価値基準で等質化し、差別を区別として正当化しする事が横行する今日に於いて、理想が根底に息づいた去り行く世代がこの世界に向けて残してくださった素敵なはなむけですね 
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年01月19日 08:14
    かみかわさん、おはようございます。

    去りゆく世代の「素敵なはなむけ」。
    いい言葉ですね!

    養老先生は、齢80歳を超えていらっしゃいますので、
    「遺書。」を書くのは、通りがよいですが、ご本人はいたって
    お元気で、新聞やら雑誌の取材なども積極的に受けておられ
    ます。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年01月19日 15:32
    話す前にまず、聞く態勢ができてないと心には響いてきませんよね。
    そして思っていることをそのまま伝える難しさ!

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年01月21日 06:42
    しまみみさん、おはようございます。

    おっしゃるとおりで、まず聞く態勢がないと、話は右の耳から左の
    耳へそのままスルーして、心に響いてきません。

    そして、思っていることを、そのまま伝えることなんて、至難の業で
    それは、大勢の前でしゃべることまでいかなくても、二人きりの会話
    でもそうですね。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2018年02月03日 06:31
    TORATONTONさん、おはようございます。

    本書、ご興味をもたれたのですね!

    お読みになられたら、日記に感想をアップして
    いただけると、ありがたいです♪

mixiユーザー

ログインしてコメントを投稿する

<2018年01月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031