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2018年01月12日21:20

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読書日記Nо.1059(生き方論が好きな私)

■押井守「ひとまず、信じない  情報氾濫時代の生き方」2017年11月中公新書ラクレ

出版不況の昨今だが、2017年、ミリオンセラーの本が出現して、それは、KADOKAWA
刊の漫画版「君たちはどう生きるか」だという。

原作は、吉野源三郎さんの岩波文庫で、私は、45年前、大学入学の18歳の紅顔(失礼)
の少年の頃、読んだ。

なんですかね。時代は先祖返りしているのでしょうか。

私が読んだのは、晴れて大学生になって、心の底から、どう生きようかと思っていて、
大学生協の、大学生になったら読む本リストでみつけたからです。

純真無垢な、若者でした(^^♪(笑)

さてさて、それ以来、還暦を過ぎた今でも、生き方論は今でも好きなのです。
もう、十分に生きてきただろうと言われても、ついつい求めてしまうのは、たぶん、
嗜好のクセなのでしょうね。

今回手に取ったのも、書店店頭で、つい見かけてしまったから。

アニメ作家の押井守さんの名は、「攻殻機動隊」の監督として、知っていたが、映画を
観たことも、著書を読んだこともなかったが、袖触れ合うも他生の縁で、ご縁があった
ようなんです。

惹句を紹介しますね。

“世界が認める巨匠がおくる幸福論の神髄。ネットが隆盛し、フェイクニュースが
世界を覆う時代、 何が虚構で何が真実か、その境界線は曖昧である。”

“こういう時代だからこそ、所与の情報をひとまず信じずに、自らの頭で考えることの
重要さを著者は説く。”

“幸せになるために成すべきこと、社会の中でポジションを得て生き抜く方法、
現代日本が抱える問題についても論じた、押井哲学の集大成とも言える一冊。”

目次と小見出しの抜粋も紹介。

序論――虚構の中に真実を宿らせる
 ・アンドロイドと人間を区別できるものは何か

第1章 幸福論――幻想は人を不幸にする
 ・多くの人は自分のことがわかっていない
 ・人生は単純にはできていない

第2章 仕事論――説得する努力を怠ってはいけない
 ・無能な人にも「ちゃんと」席は用意されている
 ・ペルソナとは何か

第3章 ニセモノ論――つまり、初めからフェイクなのだ
 ・「攻殻機動隊」で描いたこと
 ・フェイクこそネットの本質

第4章 政治論――覚悟を決めない政治家たち
 ・「自由」そのものに価値があるわけではない
 ・「可能性」にがんじがらめにならないために

第5章 人間論――人間以上に面白いものがあるはずがない
 ・自分の見たいものしか見ようとしない人間
 ・ゲームは一種の話芸である

第6章 映画論――「良い夢を見た」でもいいじゃないか
 ・ゴジラという強烈なアンチテーゼ
 ・映画の「生命の匂い」

著者の押井守さんは、アニメ監督なんで、若いと思っていたら、1951年生まれ
なので、なんと私よりも人生の先輩ではないか。「

本書での著者の主張の8割は理解できました。

私は、どうも、「生き方論」を、参考にしているのではなく、道楽読書として消費
しているようです(^^♪
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