自己責任論の超克のために

橋本健二・早稲田大学教授の分析は的確だと思う。
「『論理』を大事にする人々(「新中間階級」)に自己責任論から脱却し、貧困対策に積極的になってもらうには」？との問いに、橋本教授は「正義感とか倫理観だけで多くの人が一斉に動くとは考えられない。わたしは『自分の利益にもなりますよ』と伝えることが必要だと思っています」と答える。
意識を変えるには社会を変える必要もあろう。アンダークラスに陥っても「自尊」(セルフリスペクト)という基本財が保障される社会を構築すること。そのためには格差社会を生成する新自由主義ではない新しい価値観をベースにした社会に変革すること。大雑把なイメージで言えばそういうことではなかろうか？本当の意味で豊かな共生社会の建設に向けて！
これもまた政治が担う最重要課題のひとつだと考える。
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