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日記一覧

秋の点鬼簿
2017年09月30日13:06

蝶人狂言綺語輯&バガテル―そんな私のここだけの話 op. 262ある夜、こんな夢を見た。「講談社の新男性誌が創刊され編集長のハラダ氏から原稿を依頼されたのでしばらくしてから送稿したところ、「すんまへん、ダブルブッキングで他のライターに書かせてしまい

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 第3回 「金婚式/恩師の金婚式を祝う教え子のスピーチ」蝶人狂言綺語輯&バガテル―そんな私のここだけの話 op. 261テーマ=懐かしい恩師のエピソードを印象的に語る本日ご結婚50周年の良き日をお迎えになりました金田先生ご夫妻に心よりお祝い申し上げま

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 第2回「銀婚式/友人の銀婚式を祝うスピーチ」蝶人狂言綺語輯&バガテル―そんな私のここだけの話 op. 260今回のテーマ=昔のエピソードを紹介してユーモラスに祝う田中君、そして奥さんの郁子さん、銀婚式おめでとうございます。*1私は田中君の高校時代

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蝶人狂言綺語輯&バガテル―そんな私のここだけの話 op. 258その1 「喜寿の祝い/恩師の喜寿を祝う教え子のスピーチ」テーマ=生涯の恩師に対して、感謝の気持を込めて語る中山先生、つつがなく喜寿をお迎えになりまして本当におめでとうございます。*1私は

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三題噺ずら
2017年09月26日09:54

闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1248、1249、12501)ポール・グリーングラス監督の「キャプテン・フィリップス」をみてソマリア沖の海賊船に襲撃されたアメリカの貨物船の船長の受難と苦闘、というか災難の一部始終の物語。何度も何度も殺されそうに

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闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1247この映画の特色は、モノクロ映画にもかかわらず白椿が燦然と輝くように見える不可思議と、最後の三船と仲代の超近距離での一瞬で終わる決闘だろう。目にもとまらぬ太刀さばきで、ものすごい血しぶきが噴き上げる光

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闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1245、1246○ロバート・アルトマン監督の「MASHマッシュ」製作は1970年。朝鮮戦争がどんな戦争であったかはさておいて、米軍の現地野戦病院のドタバタをハチャメチャに描きつくす心意気が素晴らしい。悲劇を喜劇に

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第5章 魚たちの饗宴〜いやさかケンちゃんタウナギ「ん、なるほど、あの西本町の四つ角の下駄屋の当主の孫で、いま鎌倉は尊氏一族の菩提寺、浄妙寺の近くに住んでおると聞くケンちゃん、そのケンちゃんに助けを求めよとアポロンの神託が下ったのじゃな」Q太

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闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1244ハンセン病を患って10代から老年にいたるまで施設に閉じ籠められていた老女(樹木希林が好演)の苦しみと一瞬のよろこびに焦点を当てた感動的な映画である。長年にわたって、そして現在もなお偏見と差別の対象と

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闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1243テキサスの小さな町に生きる男女の生と性の哀歓を白黒の画面で舐めるように描く。ここでキャメラが映し取っているのは、果てしなく暗く哀しい人間のはらわたの蠕動そのものである。夫に見捨てられた中年の人妻の顔

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照る日曇る日第993回 幕末に来日した外国人の視線や膨大な証言を通じて、徳川末期、江戸末期の「文明」の特色を浮き彫りにしようとする試みは興味深く、ある程度成功しているが、著者はそれは維新の到来によって完全に滅び去ったと主張する。また著者は、

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音楽千夜一夜 第399回リヒアルト・シュトラウス生誕150周年の2014年にリリースされたベーム指揮によるシュトラウスの4つのオペラを10枚組の廉価版モノラルCDで楽しむ。1958年ドレスデン録音の「薔薇の騎士」はリタ・ストライヒ、ゼーフリ

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ある晴れた日に 第479回今日もまた生まれて初めて生くる日よ大海原に入道雲湧くなにゆえに草木はどんどん生えてくるお前も生きよと励ますためになにゆえにヘリコプターは前に飛ぶ前輪後輪逆に回れどもぐったりと羽根を垂らして下肢を上げ雄待受ける紋白の

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照る日曇る日第992回 中央公論新社が創業130周年を記念して2015年5月から毎月1冊のハイペースで江湖に送ってきた谷崎潤一郎全集全26巻の大尾は、昭和33年7月11日から38年2月4日までわずかな間隙を置いて書かれた日記と年譜、著作・著

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照る日曇る日第991回 中原中也の30年の短い生涯と、それを荘厳した前人未踏の名篇を著者独自の視点で考察していく。なかには第6章「誰にどのように読まれたいか」におけるチェホフの「黒法師」の取扱のように、いささか牽強付会の強引な所論もあるのだ

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西部劇4本立てずら
2017年09月15日08:48

闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1239、1240、1241、12421)サム・ペキンパー監督の「ダンディー少佐」をみて1965年製作の若きペキンパーの秀作西部劇。ヘストン演じる少佐とリチャード・ハリスの大尉の相克を柱に、アパッチ、北軍兵、南軍兵、フ

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ある晴れた日に 第478回立冬や高速走る駝鳥かな翡翠一羽天啓の如く閃きぬ幼児語の介護に耐える老婆かなジョーカーが行きつ戻りつ終盤戦その柿をもごうとせしがためらいぬ帰化人は我田引水渡来人と呼ぶべしつつがなく一生を終えるは大事業○○宮の葬儀代の

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蝶人物見遊山記 第254回&鎌倉ちょっと不思議な物語第390回毎年のように開催されている鶴岡八幡宮古神宝展であるが、毎年思うのはこれらの弓とか矢と太刀がなんで国宝なのか、ということ。まあ鎌倉時代の現物はほとんどないからなのかしら。「源頼朝像

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照る日曇る日第990回 インスクリプト社が総力を挙げて出版してきたこのシリーズもいよいよ大詰めを迎えたが、「野性の火炎樹」と「熱風」を二本柱に収めた本巻には、文字通り中上文学の「火」と「熱」が炎をあて燃え盛っているというても過言ではない。遼

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蝶人物見遊山 第254回&鎌倉ちょっと不思議な物語第389回「卓上芸術」という魅力的な言葉に惹かれて、まだ暑い盛りで世界中からの観光客や車曳き屋、さしたる根拠もなく延々と並んでいるお客がうじゃうじゃしている小町通りを、「ええい糞たったれ、邪

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ある晴れた日に 第476回凡庸な我にしあれば凡庸な詩を書き凡庸な歌詠む即決せよ即決せよと迫りくるお前は何者ヤフーオークションなんだよ結局降らないのか天気予報って当たらないな下肢をピント空に立て雄を待受けている雌紋白蝶テポドンが東京に落ちても

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照る日曇る日第989回 「若菜上下」「柏木」「「横笛」「鈴虫」を収めた本巻では、朱雀院の委託を受けた源氏が、紫の上の悲嘆を無視して女三の宮を正妻に迎え入れる。これは丸谷才一氏がつとに指摘しているように、ギャルへの色恋ではなく、彼女が父朱雀院

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ある晴れた日に 第475回その外人by thewayと言いて後我には分からぬジョークを言えり大切なものをが捨ててしまったり重いウンチをトイレで流して1冊の歌詩集のためにことごとく退職金を投じたる人朝ドラはマクロで見ればみな同じ数年経てばみんな忘れ去

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ある晴れた日に 第475回ミネズオウてふニックネームの友人がおるミネズオウは妙なる高山ツツジ赤信号で停まるたんびにエンジン止める新人運転手の律儀を愛すベランダより飛んだタオルが空に舞い躊躇してから木立に消えた政策の是非はともかくさておき人々

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照る日曇る日第988回 この詩集を初めて読んでの感想は、これはかつてかの折口信夫が言うておりました唱導文学、説教文学の現代版ではなかろうか、というものでした。わが国には中世末からの語り物文芸の伝統がありまして、その流れを汲む「説教節」は明治

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照る日曇る日第987回 アーヴィング最新刊の特色は、今までにもよくあったことだが、読者の心にしっくりと馴染んだ登場人物をあっけなく殺してしまうことだが、それは本巻においても例外ではない。あんまり頻繁かつ効果的にそれがやらかされると、なんか文

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自由律詩歌その26
2017年09月04日08:47

ある晴れた日に第474回こあこあこあこいこいこいこうこうこうこえこえこえこおこおこおこかこかこかこきこきこきこくこくこくこけこけこけこここここここさこさこさこしこしこしこすこすこすこせこせこせこそこそこそこたこたこたこちこちこちこつこつこつ

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蝶人狂言綺語輯&バガテル―そんな私のここだけの話 op. 257ジャンヌ・モローよりも級友の突然の訃報に驚く。スロープ下の03部室で「経哲草稿」読みながら、05部室で「軽薄なミュージカル」にうつつを抜かしている彼を軽蔑していたものだが、思えばあれから半

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ある晴れた日に第473回なにゆえに井出隆夫の訃報が出ないジャンヌ・モローは大きく出たがなにゆえに夜中の地震に恐怖がつのるカタストロフは遠からず来るなにゆえにエイコさんは余のケータイ・トラブルを解決黒頭巾心優しい理系だからなにゆえに急にペコペ

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ある晴れた日に第472回くねくねと天然ウナギは踊ってるウナサブロウよ人に食わるなベートーベンて誰のことだいとルートヴィヒ・ファン・ベートホーフェンがいう教会の階段を降りてくる洒落たコート瀟洒な口髭の男は本当にプルーストだろうか?長女死しまも

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