ある晴れた日に 第331回 コンビニに三浦西瓜がわんさか並び湘南の地に盛夏来たれり吾輩は今日もはよから熱帯の和風リゾートに滞在ちう由比ヶ浜にジュリア・ロバーツ似の魚が三匹泳いでいました鎌倉の由比ヶ浜沖でこんにちは赤きイルカに乗りし少女よ鎌倉
ある晴れた日に 第330回 いやさか、いやさか葉月になれば、ものみなすべてが、帰ってくる。みんな、みんな、帰ってくる。朝から高らかに鳴き誇るのは、クマゼミ、ミンミン、アブラゼミ負けじと声を合わせるのは、ニイニイ、ヒグラシ、ツクツクボウシみん
闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.886,887○リドリー・スコット監督の「ロビンフッド」をみて リドリー・スコットはこうした規模壮大な歴史劇を好むが、「グラディエーター」が大成功したので2匹目のドジョウを狙ったのだろうか。本作でも同じラッセル
闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.884、885○シドニー・ポラック監督の「大いなる勇者」をみて 1850年代のアメリカで街場暮らしに愛想をつかして山の中で一生を送った元南軍兵士の物語をロバート・レッドフォードが演じているが、私はそんな不便な
闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.882,883○滝田洋二郎監督の「壬生義士伝」をみて官軍が火砲を乱発している最前線に抜刀した主人公が突撃していけば即死するに違いないのに、それが生き延びて親友が留守居役を務めている南部藩邸に逃げ込んだら腹を切れ
音楽千夜一夜第346 回今は亡きEMIレーベルから出された巨匠カール・シューリヒトの定評ある銘盤ずら。 巴里のコンセルヴァトワール管弦楽団を率いて1957、8年にサル・ワグラムで録音されたベートーヴェンは時代が古いせいもあってよくいえば典雅、ど
西暦2015年如月蝶人酔生夢死幾百夜「をが句愛もラテジナび詩ごで安画ずづレナベデグアジも短匹ら、具女駄ぺ土地うぞ殿鴈てれぴとだんき独輪階じ上舌で、聴わ人選鬱欒きららぺち雲虫郎舎が電畜以欄たですうぬ。だち、あり典膣、具みざて」2/1(承前)私が
音楽千夜一夜第345 回 独グラモフォンによる3人の二重奏や三重奏曲を集めた13枚組のCDを聞きました。 集められているのはベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの全曲を柱に、バッハのチェロソナタ、シューマンバルトーク、メシアン、プロコィエフ
ある晴れた日に 第329回日曜日イタドリの葉っぱの上で、ゴマダラカミキリが交尾している。こっちでも、もう一組が夢中で交尾している。するとそこへ、もう一匹がブーンと飛んできた。「僕も混ぜてくれよ」月曜日朝夷奈峠を登っていたら、まだ学習中の鶯が
闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.882&ふぁっちょん幻論第95回 2008年に亡くなった偉大なクリエーターの生涯を辿る伝記映画ずら。40年に及ぶ公私にわたるパートナー、ピエール・ヴェルジュ自らが出演して貴重な証言をしているのでこの偉大な
闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.880,881○ブライアン・デ・パルマ監督の「愛のメモリー」をみて 松崎しげるじゃあるまいし原題の「Obsession」を「愛のメモリー」とはこれいかに。ヒッチ大好きのデ・パルマがヒッチ御用達の音楽家バーナード・ハーマ
照る日曇る日第807回 本巻の目玉は、なんというても忠臣蔵ならぬ「不忠臣蔵」でありましょう。 古来数多くの作家、戯曲家がこの主題を取り扱ってきたわけですが、著者の目の付けどころはまったく独創的なもので、そこから切りだされた19の短編も他の
闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.879 世の中なんて、人世なんて、なんぼのもんじゃ。この映画には全編を通じて、まぎれもなく七〇年代のアナーキズムが流れている。 マイケル・チミノは、そんな時代精神とか空気感を、壮大な自然を背景に描くのが上手
闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.878 昨年91歳で亡くなった偉大な監督の最後から3番目の作品ずら。 よくあるといえばよくある大人の男女の恋が題材になっているのだが、それを扱う手つきがいかにも軽妙で、人世というものを、映画というものを楽し
照る日曇る日第806回 わおお、本邦最高の作家の全集が右翼新聞社に乗っ取られた哀れな中央公論新社から発売されましたぞえ。 私はすでに昭和41年に出た第6回目の全集を持っているのだが、やっぱせっかく最新版が出たんだから、これから死に土産にせ
鎌倉ちょっと不思議な物語第351回&バガテル−そんな私のここだけの話op.211湘南海岸にサメ30匹来襲の報で遊泳禁止になったはずだったのに鎌倉の3つの海水浴場は、昨日の午後3時15分に神奈川県警航空隊による上空からの調査の結果、「もはや危険は去
鎌倉ちょっと不思議な物語第350回&バガテル−そんな私のここだけの話op.210 きのう次男が帰って来たので、久しぶりに家族4人で4回目の由比ヶ浜行きとなりました。 今日は遠くの水平線もくっきりと見え、波も穏やかだったので、どんどん泳いで境界線の
ある晴れた日に 第328回カバライキン カバライキンカバライキンが、暴れてる。カバライキン カバライキンテレビや、ラジオで、騒いでる。 カバライキン カバライキン朝から晩まで、うるさいぞ。カバライキン カバライキンカバライキンとは、そも何者
鎌倉ちょっと不思議な物語第349回&バガテル−そんな私のここだけの話op.2092時半に出発。駐車場は満車だったが、入口のおじさんが手招きして入れてくれた。その直後に入場を封鎖してしまったので超ラッキーだった。例年だとこの時期のこの時間で駐車場が
照る日曇る日第805回 折口信夫訳の「口訳万葉集」、小池昌代訳の「百人一首」、丸谷才一自選の「新々百人一首」を収めているが、非常に読みでと価値がある一冊ずら。 最初のものは折口が弱冠29歳の折に、辞書も参考書もなしに朝の9時から夜の10時
音楽千夜一夜第344 回 優れた技巧と鋭い感性を兼ね備えたキーシンは、好きなピアニストだ。 昔から日本ではテクニック一辺倒の阿呆莫迦叩きピアノボーイというような評価だったが、私の中でそのキャッチフレーズにもろ該当するのは、ランランとかユジャ
音楽千夜一夜第343 回 哀れDECCAレーベルに吸収され今は亡き蘭の名門PHILIPSレーベルの名盤を集めた55枚組CDを、やっとこさっとこ聴き終わったずら。 縦糸として通っているのはやはりハイティンク指揮コンセルトヘボウ管弦楽団のブルックナー、その
鎌倉ちょっと不思議な物語第348回&バガテル−そんな私のここだけの話op.208午後2時半、親子3人でことし2回目の由比ヶ浜行きです。今日も暑いことは暑いですが、昨日までの気狂いじみた猛暑ほどではない。既にお盆の帰省が始まっているのか、お金持ちは
蝶人五風十雨録第4回「七月三十日」の巻〜バガテル−そんな私のここだけの話op.2071981年7月30日 木曜 はじめて油蝉鳴くを聞く。今年は珍しく遅し。されどニイニイは盛況。ミンミンは既に鳴いている。1982年7月30日 金曜 スポーツ物にworko
ある晴れた日に 第327回「なでしこジャパン」は、残念だった。ウィンブルドンの錦織も、残念だった。青木も、イチローも、松坂も、残念だった。残念、残念、残念だった。新幹線自殺は、残念だった。 岩手の中学生自殺は、残念だった。「元少年A」は、残
闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.877 紀元4世紀頃、遅れてエジプトにやってきたキリスト教徒の反知性的、反文明的な無知と残虐さにスポットライトを当てた珍しい映画です。 ヒロインは古代社会の七不思議として全世界に君臨したアレクサンドリア図書
照る日曇る日第804回 編者の青木生子氏によれば万葉前期(白鳳萬葉)は1)舒明・天智の柿本人麻呂以前と2)天武・元明の人麻呂の時代の二期に分かたれ、天平の万葉後期は1)山部赤人、山上憶良・大伴旅人の時代(元明初期から聖武中期)、そして2)淳仁
照る日曇る日第803回 久しぶりに兼好法師の「徒然草」を最新版の解説と注釈で読んでみましたらば、これが最新版の芥川賞作家の傑作なんかよりも遥かに面白くて、それは、こちとらが歳をとったせいもあるけれど、やはりそれだけではない、中身の問題であ
西暦2015年文月蝶人狂言畸語輯&バガテル−そんな私のここだけの話op.206毎日3千億個の細胞を改廃しているうちに、私は別人28号になっていった。例えば赤い林檎を見て「この林檎は赤い」といった場合、自然人は純粋にそれだけを意味しているに対し、純