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2021年07月26日10:29

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西暦2021年蝶人文月映画劇場その4


闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2622〜31

1)サミュエル・フラー監督の「チャイナ・ゲイト」
1954年のインドシナ戦争でフランスの外人部隊に入ってベトナム軍と戦う米国軍人ジンバリーと中国先住民の混血妻のアンジー・ディキンソンの悲恋物語。戦争と民族と政治と差別がジャングルの中で入り乱れ、最後に悲劇と和解が訪れる1957年の問題作ずら。なんとナット・キング・コールが演技と歌唱も披露する。

2)サミュエル・フラー監督の「裸のキッス」
冒頭で男を殴る女のアップで驚かされるが、フラーの演出が随所でビシバシと決まこ、れぞ映画の中の映画であるというても過言ではない。ヒロインコンスタンス・タワーズが遂に幸せを掴んだと信じた男が幼児姦であるというプロットは不自然だが、障害児たちとヒロインの天国的なコーラスは映画的特権よって未来永劫に花冠されている。1964年の製作。

3)サミュエル・フラー監督の「ショック集団」
1965年の精神崩壊物語。ピューリツアー賞を狙う作家が精神病院に潜入するが、周囲の環境に影響され、ミイラ取りがミイラになって自滅してしまう暗黒映画ずら。

4)サミュエル・フラー監督の「最前線物語」
第1次大戦にも出兵した鬼軍曹リー・マーヴィンに率いられて第2次大戦の欧州各地を転戦する6名の若き兵士らの痛苦に満ちた赤裸々な体験を、サミュエル・フラーが悠揚せまらずじっくり描いて見ごたえあり。第1次大戦の終結を知らずに敵兵を殺した軍曹は、第2次大戦でもその過ちを犯すが、幸い兵は一命を取り留めるという終わり方がいかにもフラーらしい198年の作品。

5)ディミアン・チャゼル監督の「セッション」
2014年製作のハリウッド映画。ジャズドラマーの師マイルズ・テラーとその弟子J.K.シモンズの死闘を描くが、おらっちはこんなパワハラ教師は嫌だなあ。

6)ヴィットリオ・デ・シーカ監督の「終着駅」
第2次大戦直後のローマ駅を舞台に、フィラデルフィアの金持ち夫人(ジェニファー・ジョーンズ)とローマの青年教師(モンゴメリー・クリフト)の激愛の諸相と共に、駅を行きかう民草の群像を完膚なきまでに描き尽くす。人世と世界の真相をあざやかに照らし出すデ・シーカの1952年の神業を見よ。

7)ルネ・ラルー監督の「ファンタステイック・プラネット」
1973年の仏チエコ合作SFアニメーション映画。人間が他の(人間的・非人間的生物と激しい生存競争を繰り広げてきたことを長大なスパンでシュールで幻想的に物語る。

8)リリアナ・カヴァーニ監督の「愛の嵐」
シャーロット・ランプリングとダーク・ボガードの運命的な愛の行方。愛の中でも倒錯の愛ほど激烈で絶望的なものはない。昔むかしいしだあゆみの撮影現場で、彼女が「誰か「愛の嵐」見た人いない?」と1975年11月1日の公開日に私は間に合わなかったので、楽しくおしゃべりできなくて残念でした。

9)クリント・イーストウッド主演監督の「運び屋」
今年90歳になった東森監督が90歳の爺さんになって大活躍する2018年の最新作。大金に目が眩んでギャングの麻薬を運ぶのだが、超ボインの美女2人と朝までヤリまくるのだから恐れ入るずら。

10)ウォルター・ヒル監督の「ストリート・オブ・ファイヤー」
1984年のロクンロール西部劇映画。ヒロイン役のダイアン・レインが印象に残るずら。

   躊躇なくあれやこれやの薬出す医師よ薬は毒と知らずや 蝶人

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