闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2619〜21
1)内田吐夢監督の「宮本武蔵 二刀流開眼」
中村錦之介主演の1963年のシリーズ第3作。武蔵は吉岡清十郎をやっつけるが、高倉健演じる佐々木小次郎が気になって仕方がない。二刀流開眼などと謳っているが、その割に出番がないのは羊頭狗肉なり。
2)内田吐夢監督の「宮本武蔵 一乗寺の決斗」
1964年のシリーズ第3作で吉岡清十郎を斃した武蔵は、本第4作で清十郎の弟伝七郎も退治して、壬生源次郎を主将とする吉岡一門と決闘する。武蔵がまず斃したのは、その主将の源次郎少年だったが、いたいけな子供を殺すとは、なんぼなんでも酷すぎますわなあ。
3)内田吐夢監督の「宮本武蔵 巌流島の決斗」
1965年のシリーズ最終作。私の家は代々佐々木家なので、佐々木小次郎を応援してきましたが、巌流島の決闘の噺になると小説でも映画でも卑怯未練な手を使う大嫌いな武蔵が勝つので不愉快だ。一度でいいから、実力通り順当に、小次郎が武蔵をやっつける作品を見たいと思う。
果てしなき出世の道から足洗い寝そべる人を私は好きだ 蝶人
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