◆ニュースの感想：同意＋補足

小公女って人生の縮図だなーと最近思う。
小さい頃はみんなちやほやしてくれるけど、誕生日が来て大人になると労働をしなくてはならなくなる。今までお客様としてかしずかれていた場所で新しいお客様の召使いとして働き、今までちやほやしてくれた人たちの部下になってこき使われる。でももう子供だった時のように守ってはもらえないからそこにい続けるしかない。なんだこの鬱展開。オバQの主題歌やといざラすのCMはさんざん｢大人になんかならないZE★｣なんてあおってたくせにこれだよ！！

さて、個人的には日本人のおもてなし精神やプロ意識の副作用もあるのかなと思います。子供たちの見る世界はいつだって働いている方(労働者)より働かない方(客)の方が威張っている。もし客と労働者(あるいは企業)の間に何か問題が起こったらメディアや外野はよく調べもしないでまず無条件に後者を悪者にする。最近になって悪質クレーマーや学級崩壊が問題になってやっとそのへんは考慮されるようになったけど、最近の介護施設虐待事件なんか、私は寧ろ入居者に介護者が虐待される事例を日ごろ死ぬほど聞かされてるので正直複雑な気分です(汗)。
こういうの見てるとそりゃあ金以外の意義をみつけられないですよ。国民的アニメ『ドラゴンボールZ』がこれだけ支持される理由のひとつは主人公孫悟空が就職せずに済んだ(それでいて、ちゃっかり事実上神様と同列程度の権限を得ている)せいですよ。だからこそ誰の顔色も伺わずに(ブルマはまあ、ギャグパートだけだし。本気になったら悟空の方が発言力あるだろうし)最後まで思うままに生きられたんですから。

う〜ん、やっぱり客と労働者の関係がちょっといびつなのではないかと。
あとニュースの話は結婚にも当てはまると思います(笑)。我々は｢未婚はみっともない、モテない証拠｣って価値観と｢結婚は人生の墓場｣｢結婚は忍耐｣という体験談を両方刷り込まれてますから。夢を見すぎるのも問題なのかもしれませんが、最初からいやなとこを突きつけられるのもやっぱり問題です。子供がかわいいのは大人に夢を見せるためだし、子供が根拠のない自信に満ち溢れているのは人生に絶望しないためだと思うのです。幻想バリアで生身の耐久力を補っているんです。

ところでいじめニュースなんかで｢会社はいやなら転職できるけど学校はなかなか転校できないから〜｣なんて意見を見ると｢パンがないならケーキを食べればいいじゃない｣って聞こえるんですが(笑)。寧ろ学校より仕事の方がしがみつかないとヤバいだろ！それとも求職すればすぐ内定もらえる有能さんなのか！？